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【さくらの雲*スカアレットの恋】感想

さくらの雲

本作はきゃべつそふとより2020年9月25日に発売された、18禁美少女アドベンチャーゲームです。
一見キャラ萌えゲームのようにも見えますが、内容としては同作者の作品と同じく、がっつりシナリオ重視のノベルゲームという印象を受けました。2020年から1920年にタイムスリップした主人公が、探偵業を営むイギリス人の女性と出会い、彼女の助手として働きながら未来への帰り道を探していくお話となります。

追記よりネタバレを踏まえた感想になります。
また、同ブランドの作品である『アメイジング・グレイス』との比較を含めた記述もしております。物語の核心に迫るネタバレはしていないものの、一切の事前情報なしで楽しみたいという方はご注意ください。




















遠子ルート



共通ルートラストで衝撃的な引きをしてきた、ですわ口調のお嬢様。
怪盗の正体にしてもそうでしたが、この辺りはてっきり本シナリオの最大の謎として取り扱われる要素だと思っていたのですが、本ルートで全て明かされましたね。こういう中だるみさせない工夫が絶妙なゲームだと思いました。
怪盗の正体は「香りがした」という描写がされていたので予想はついていました。どう見ても共犯ですよね。


蓮ルート



時代を超えた恋愛を全面的に押し出したルート。
他ルートと違ってヒロインがシナリオの解決には全くと言っていいほど干渉しないのですが、その分告白までの過程だったりHだったりといった部分は力が入っているように感じました。本当に裏表が一切ないヒロインでしたからね。
中でもHシーンは壮絶でしたね。アメグレでもニッチなシチュエーションはありましたが、ここまでマゾ向けのものをぶっ込んで来るとは。蓮のキャラからは全く想像できなかったので驚きでした。


メリッサルート



いきなりミステリーものっぽい連続殺人事件がおっぱじめられました。
怪しさ満点の伏倉や雪葉やメリッサを差し置いて、犯人はまさかの柳楽刑事でした。
柳楽刑事が犯人であることを示す証拠というのは「警察ならば知ってそうな知識をあえて隠していた」という程度であり、流石に推理で辿り着くのは不可能でしたね。
リーメイが柳楽刑事に目撃証言だけでゆすろうとして、あっさり口封じに殺害されるというのもしっくり来なかったです。銃を持った人殺し相手にそこまで無防備なことある?
この章の引きはとてもかっこよかったですね。千里眼がガチならインチキって糾弾されることもなかったのでは……?と思いましたが、S氏相手には能力を隠して芸をしていたということでしょうかね。


所長ルート



伏せられた本名といい加藤からの扱いといい、謎の多い人物として描写されていた所長でしたが、むしろ何かを隠していたのは主人公の方でした。

本日の叙述トリックは、主人公の左手が義手という衝撃の真実。
義手であることに明確に予想がついたのは、"右手の運動"の時に電流が走る描写を見た時からでした。それまでは「利き腕を隠してるのかな?」なんて考えていましたが。

スクリーンショット 2023-04-04 195644

共通ルートにて。
これだけではちよが犯人である伏線のようにも見えていましたが、裏があったのはわざわざ聞き直すぐらい左手を庇うようにしていた司の方だった、という話でした。
あとは絵や字を書くのが下手という描写も意味ありげでしたね。その他の伏線も探せば散らばっていると思いますが、自分は気づけませんでした。

しかし、義手なのは予想がついていたものの、まさかプレイヤーの知る令和ではなく桜雲なる戦時中の未来から来ていたとは。
確かに憲兵の横暴さを見て現代の警察とは違うとは言っていたものの、現代が平和だとは一言も言っていませんでしたね。

最終的には未来人であることが判明した加藤をしばいて終わりとなりました。
主人公たちがやっつけたというよりは自滅したような恰好でしたが、なんにせよ最初から最後まで伏倉様様でしたね。

グランドエンディングでヒロインとお別れして終わるというのも、中々ない展開でした。
しかし、マリィという自分と所長が紡いだ命の末裔。所長との恋が確かにあったことの証明。不幸だった主人公が救われたということを感じさせてくれる結末でした。








予想外のトリックや「時間もの」である土台等、アメグレとは共通項がとても多い作品でした。
伏線が目に見える形で散りばめられまくっているので、プレイヤーに予想していく楽しみを持たせながらも、大きなどんでん返しも用意されています。
本作は特に探偵ものということで、「幽霊事件」や「寝台特急殺人事件」等の章完結する事件もあったので、推理していく楽しみがより多くありました。


ただ、個人的にアメグレで自分が好きだった部分が本作にはあまり内包されていなかったので、そこは惜しかったです。

例えば、加藤大尉。序盤から丸わかりの通り正体はもう一人の未来人であり、そのまま本作のラスボスを務めていました。
ちなみに自分は雪葉のことを真の黒幕として疑っていたのですが、加藤に従属している存在でしかなかったですね。あと歪みが見えた時は加藤の娘かなんかだと思っていました。
その辺りは別に物語においては些末なことだと考えているので良いのですが、結果的に彼がどういう経緯で歴史を変えようと試みたのかが不明のまま終わってしまったのが残念でしたね。物語上での立ち位置として「一歩間違えてしまった司」と考えると中々面白い関係性ではあるのですが、特典ボイスドラマやCS版の追加エピソード等では語られているのでしょうか?
アメグレに関してはストーリーにおける真相や解決手段よりも、その先にあるキャラクター描写の方が自分が気に入っていた部分だったので、その辺りに触れられることがあまりなかったのが悲しかったです。

また、推理ものである分登場人物が増えており、相対的にテキストの遊びやヒロイン同士の絡みが少なくされている印象を受けました。
まあ、これはアメグレの方はむしろ悪ノリを入れ過ぎてテンポが悪いと叩かれている部分ではあるのですが。自分としてはあのぐらいはっちゃけてるのが好きだったんですよね。
あとはBGMの一曲一曲は良かったものの、種類が少ないのが残念でした。

まあ、この辺りの話はプレイする人が何を楽しみにしているかに依存している部分だと思うので、批判というわけではもちろんありません。


ヒロインは全員好きです。アメグレのキャラデザも好きだったので。
というか公式サイトを見てヒロイン(の髪型)が全員"いいね"となったので、購入を決めたクチでした。アメグレもかなり自分好みの作品だったので。
キャラクターはやっぱり所長がナンバーワン。アホな部分はあるけど締めるところは締めてくれるタイプのキャラかと思いきや、終始かっこいいお姉さんという印象でした。

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