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【コープスパーティ BLOOD DRIVE】感想

コープスパーティー blood drive

2014年7月24日に発売された、コープスパーティーシリーズの四作目にあたるゲームです。
WRONG ENDのその先が語られていた「番外編」の立ち位置であった他作品とは別で、本作はBRとBS最終話からの直接の続きとなっている、天神小学校編エピソードの「完結編」となる作品となります。

追記よりネタバレを踏まえた感想になります。












最終作となる本作の主人公は、学級委員長の篠崎あゆみとなります。
2Uでは特徴がないことを散々弄られていた哲志は、ついに主人公から降ろされてしまいました。
正直BRでも「主人公哲志じゃなくて直美じゃね?」なんて思ってはいました。一応カメラ役としての時間が一番長いのは哲志ではあったのかな……?

コープスパーティーBRにおけるあゆみは、クラスメイト達が天神小に閉じ込められることになった発端となった人物であり、WRONG ENDにおいては大暴走して独りになる等、様々な意味で強い印象のあったキャラクターでした。
悪い言い方をすれば大戦犯なのですが、自分としては「不条理で救いのない絶望に囚われた少年少女達の『生き方』を『眺める』」のが本作のテーマです。決して絶対的な主人公が事件解決してヤッターというお話ではありません。
そんな中で哲志や良樹の最強無敵加減とは対照的に、友人への思いやりで行動しながらも黒化の影響を強く受けてしまったあゆみは、本作の理不尽さと人間らしさを誰よりも表現していた人物だったと思います。
自分としても一番好きなキャラクターであり、彼女の存在なくしてコープスパーティーは語れないと思っています。

最終作となる本作BDは、そんな彼女の「発端」の清算の戦いだったのかな、と感じました。
亡くしてしまった四人が生き返るわけではなく、彼らが生きていたという証を取り戻す為の戦い。
逆に自分が生きていたという証は消えてしまうというこの選択は、正義感や功名心がまるで発生しないものです。過去作でも自分の危険を顧みずに友人を救うことにこだわり続けていたあゆみの、その姿は最後まで彼女らしくあったものだったと感じました。


最終章以外で印象に残った章といえば、CHAPTER7でした。
コープスパーティー2Uにおいて綴られた、たった一日の誕生日の出来事。それが誰の記憶にも残ってなかった、サチコ自身の記憶にすら残ってなかったとしても、そのひと時は確かに存在していたのでした。
コープスパーティーBRにおける恐怖の象徴であり、コープスパーティー2Uにおいては主役であったサチコ。シリーズの最重要人物の一角であった彼女が、ついに成仏する時が来たという事実にも込み上げてくるものがありました。

ここに来てまさかの二つ目のOPが流れる演出も、本作屈指の名場面だったと思います。
BSのOPのように仲間達が消えていく映像が、今度は哲志達にも施されるというオマージュ。これから始まるのはあゆみの孤独な戦いであると、そう強く感じさせられました。


ちなみにですが、ゲームシステムとしては首を傾げる部分は多かったです。
BDの探索では、走り続けるとなくなる「スタミナ」と懐中電灯の「電池残量」という体力とは別途のリソースが設定されており、それらをやりくりしつつ追いかけてくる敵から逃げながら探索することを強いられます。
この辺りは探索ADVものとしては割と定番要素な気もしますが、問題はスタミナと電池残量がプレイヤー目線では確認できないことと、スタミナの上限が敵の追跡範囲と比べて明らかに足りなすぎることでした。
前者のせいで正直やりくりのしようがなく、後者のせいで敵に出会った時点で状況次第では詰みが発生してしまいました。

また、自分がプレイしたのはSteamに配信されている移植版だったのですが、移植版特有のUIの不備が多かった印象です。
キーの割り当てが一つにつき一種類しか設定できない、バックログを開くと稀にエラー落ちする等。
中でも「斜め移動とダッシュを同時入力すると何故かダッシュが出ない」というバグがあり、上記の移動周りの不自由さも相まってゲーム難易度に影響を及ぼす致命的なものでした。理不尽なのがコープスパーティーとは言ったものの、よもやこういう形で理不尽にしてくるとは思わなかったので恐れ入りました。


まあ、定期的に進行不能に陥る程のストレス要素だったかと言われるとそうでもなかったので、上記は些細なことだし今となってはいい思い出です。
BRからあゆみが好きであり、良樹とあゆみの関係が好きだった自分としては、本作のシナリオには非常に引き込まれました。
最後のエピローグの形もとても良かったです。インターホンを鳴らしたのが良樹一人だったというのは、あゆみの存在を彼しか思い出せなかったことの、思い出そうとできなかったことの証明だったのかな、と感じました。
シリーズ完結編となる本作で語られたのは、二人ならではの結末であり、コープスパーティーならではの結末だったと感じました。

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