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「CHAOS;CHILD」を勝手に紹介

CHAOS;CHILD


概要

・ストーリー
6年前の大地震から復興した、2015年の渋谷。
新聞部に所属する高校3年の宮代拓留は、「ニュージェネレーションの狂気の再来」と呼ばれる連続殺人事件を調査しながら、持ち前の情報収集能力を発揮していた。
ところが、真相究明に熱中するあまり、気づけば拓留も事件の渦中に…!?


・キャスト
宮代拓留(CV:松岡禎丞)


尾上世莉架(CV:上坂すみれ)


来栖乃々(CV:ブリドカットセーラ恵美)


有村雛絵(CV:三森すずこ)


山添うき(CV:水瀬いのり)


香月華(CV:仲谷明香)


久野里澪(ゲームCV:種田梨沙)(アニメCV:真田アサミ)





科学ADVシリーズ第四弾! 怪奇事件の謎を追うサイコサスペンス

 「CHAOS;CHILD」、「STEINS;GATE」、「ROBOTICS;NOTES」に続く、科学ADVシリーズ第四弾。
 科学ADVシリーズ第一弾「CHAOS;HEAD」の6年後が舞台の話となっています。

 それなら「CHAOS;HEAD」をプレイしていないと話がわからないの? かと言われると、全くそんなことはありません。「CHAOS;HEAD」で活躍した主要人物は名前ぐらいでしか登場しませんし、「CHAOS;HEAD」から引き続き使われている用語にもしっかり解説が入れられています。
 ただ前作で出てきたネタがぱらぱらと登場するので、「CHAOS;HEAD」をやっていなくても100%楽しめますが、やっていれば120%楽しむことができます。
 
 「STEINS;GATE」はタイムトラベルもの、「ROBOTICS;NOTES」は青春群像劇というシナリオでしたが、今作「CHAOS;CHILD」はサイコサスペンスです。
 前項でのストーリー説明の通り、主人公が連続殺人事件を調査・推理していく話なので、ミステリー要素も少なからず入っています。


 公式の宣伝文句は「この作品は、シュタインズ・ゲートを超えたのか?」です。


▲発売から半年後に作られたトレーラー。「この作品は、シュタインズ・ゲートを超えたのか?」というフレーズが使われています。
 
 「CHAOS;CHILD」は口コミで「シュタゲを超えた」という評価が多々されているので、それを受けての宣伝文句だと考えられます。
 「STEINS;GATE」といえば、科学ADVシリーズどころか全ADVの中でも屈指の売り上げを誇る、ADVの金字塔とも言える作品です。
 「CHAOS;CHILD」は2014年に発売されたゲームで、アニメ化はまだされていない作品です。「STEINS;GATE」はアニメで大成功を収めたということもあり、当然ながら作品としての知名度も売り上げも「CHAOS;CHILD」を圧倒的に上回ります。

 しかし、そんな「STEINS;GATE」を比較対象に選んでしまう「CHAOS;CHILD」。この比較は決して無謀ではありません。
 僕個人の考えとしては――同じADVとはいえ内容は正反対のような作品なので比べようがないとも思いますが、あえて比べるのならばシナリオの完成度では超えていると思っています。



シリーズ史上最も痛い主人公 宮代拓留

 全主要人物を解説してしまうとごちゃごちゃしてしまうので、主人公の解説だけさせていただきます。

 科学ADVシリーズは毎回一癖も二癖もあるキャラが主人公となっていることでお馴染みです。
 過去作品の主人公は、キモオタ、厨二病、格ゲーマニア。全員「痛々しい」と一蹴してしまっていいような変態性格をしています。

 本作「CHAOS;CHILD」の主人公宮代拓留も、彼らに負けず痛々しい性格をしています。負けずどころか、科学ADVシリーズの全作品の原案を担当している志倉氏からはシリーズ史上最も痛い主人公であると言われました。


 自称リア充?自称情報強者?と言うと、なんだか前作までの主人公と比べるとインパクトに欠けるかもしれません。
 話し方にクセがあり、記号化されたかのような特徴を持っているキャラクターである「CHAOS;HEAD」の疾風迅雷のナイトハルトや「STEINS;GATE」の鳳凰院凶真と比べると、やや掴みどころがありません。

 一言で言えば、「自分は特別な人間だと思っている」という主人公です。自分は他の人より賢いと思っているとか、クラスメートを情弱だと心の中で見下しているとか。

 ……というわけで、「なんかリアルにいそう」ということが浮かび上がると思います。拓留の持つ痛々しさは、キモオタや厨二病などの、絵に描いたような痛々しさとは違いました。(ある意味オタクでも厨二病でもあるのですが。)
 そのせいもあって科学ADVシリーズで最も痛い主人公と言われました。「見てると過去の自分を思い出す」という人もいるとかいないとか。


 以上のような性格をしていて、立ち絵もなんだか偉そうなので取っ付き難そうな主人公にも見えます。しかし一般的な男子高校生らしさも持ち合わせており、周りの友人まで見下したりするということもないので、感情移入はしやすいです。
 無気力さは感じさせず行動力もあるキャラクターで、感情もサイコサスペンス作品らしくプレイヤーとリンクしてくれます。

 また、拓留は性格がシナリオのキーワードにそのまま根ざされているという珍しい例となっています。
 「情報強者」、「情報弱者」という言葉は、シナリオでは一体どのような意味を持つのか。拓留はシリーズの主人公の中では「ヒーロー度」が最も高いです。



拓留の妄想が暴走する「妄想トリガー」システム

 科学ADVシリーズで登場する「トリガーシステム」。今作では「CHAOS;HEAD」に引き続き「妄想トリガー」が登場します。
 妄想トリガーはゲーム中テキストを読み進めていると唐突につきつけられる選択肢です。「ポジティブな妄想をする」「ネガティブな妄想をする」のどちらかを選ぶことができ、選択に応じて拓留が妄想を始めます。


 例えば、一章で登場する妄想トリガーがこちらです。名前の知らない女の子と出会ったところで妄想トリガーが出現するのですが……


 ポジティブな妄想をすることを選んだ場合。女の子は生き別れの妹だった!というシチュエーションになります。


 ネガティブな妄想をすることを選んだ場合。女の子は殺人事件の犯人だった!というシチュエーションになります。


 まあ、どちらを選んでも最終的には夢オチになるのですが。

 ポジティブ妄想はピンクな意味でのR18、ネガティブ妄想は暴力的な意味でのR18描写が多いです。

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▲ポジティブ妄想

2017-01-07-010759.jpg
▲ネガティブ妄想

 主人公が急に妄想を始めるなんて突飛なシステムに見えますが、ギャルゲーによく出てくる「選択次第でちょっとだけ会話内容が変化するような他愛もない選択肢」が大げさになったものだと思っていただければ幸いです。
 基本的には追加テキストを読むことができるだけです。「妄想をしない」という選択もできます。



テレビアニメ……と、ちょっとしたネガティブ妄想

 何故今まで渋っていたのにも関わらずこのタイミングで「CHAOS;CHILD」の紹介をし出したのかと言いますと、

1月11日(水)よりテレビアニメ「CHAOS;CHILD」が放送されるからです。


▲キービジュアル。公式HPはこちらです。

 アニメのキャッチコピーは「虚と実の狭間で、歪んだ妄想が揺らめく。」です。
 ゲームを買わずに作品を知っていただけるいい機会なので、興味の沸いた方は是非ご視聴ください。

 ……しかし、実はこのテレビアニメなのですが、放送前から不安にさせられる要素が非常に大きくて、中々自信満々には勧めにくいです。
 その理由は以下の二点が大きなウエイトを占めます。


・1クール放送なのが99%確定してる
 99%確定ってのは変な日本語ですね。100%でも良かったかもしれません。(監督が「カオチャは1クール+α」と呟いていたこと以外には分割2クールであることを否定する根拠がないので、まだ100%確定はしていないと考えて一縷の望みを懸けました。)
 1クールでも面白いアニメはたくさんあるので、「1クールなことの何が問題なんだ!」と思われるかもしれません。

 「CHAOS;CHILD」のシナリオ容量は科学ADVシリーズ最大であり、3MBもあります。
 「STEINS;GATE」のシナリオ容量は2MB。つまり「CHAOS;CHILD」のシナリオ容量は「STEINS;GATE」の1.5倍ということです。

 アニメ「STEINS;GATE」は2クールでした。つまり単純計算で3クールは必要なシナリオを、たった1クールに無理矢理収めて放送することになります。
 キャラクターを三倍速で喋らせるぐらいのことをしなければゲームの全てのシーンを収めるのは不可能です。カットされる描写は間違いなく多くなってしまいます。

 何よりも不安を駆り立てられるのは、前作にあたる「CHAOS;HEAD」が1クールで放送されて、大失敗を起こしてしまったことでしょう。尺の都合で中盤のターニングポイントとも言える「七海クエスト」というイベントがばっさりカットされてしまいました。
 シーンを大きく端折ってしまうのは、ひとつひとつのシーン毎に視聴者をシナリオに引き込む役割が与えられるように構成されたサイコサスペンス作品では致命的です。駆け足すぎて「この描写はどういう意味だったの?」と初見の方を置いてけぼりにしてしまうことが危惧されます。


・宣伝にやる気が感じられない
 アニメのことを知ってもらうにはPVが一番! こちらがアニメ「CHAOS;CHILD」のPVです。


▲超! カッコイイ! PV!

 いとうかなこさんの歌う主題歌「Uncontrollable」、素敵な曲ですね。本編で登場する主要人物たちがきっちり紹介されています。
 
 ……なのですが、このPVが初めて公開されたのは12月27日(火)のニコ生でした。アニメの放送が開始される約二週間前です。
 公開する時に「出来立てほやほやです」と説明されたので、公開するのを渋っていたわけではなく、ニコ生直前まで作っていたことが伺えます。
 他のアニメと比較するとあまりにも遅いです。

 そしてこのPV、確かに主題歌はかっこいいし、本編のキャラクター達を紹介してくれているのですが……これが放送二週間前のPVのクオリティにはとても見えません。
 ゲームのCGをいくつか使い回していますし、紙芝居が多いですし、キャラクターの声はひとつも流れません。これではどんな作品なのか、初見の方にはほぼ伝わりません。自分のような信者としてはキャラクターが動いているだけでも嬉しいことなのですが。

 ちなみにこちらのPVが公式チャンネルで公開されたのは1月6日(金)で、つい最近のことです。

 以上より、流石に「宣伝する気あるの?」と言いたくなります。
 他にも些細なことですが、公式HPが「対魔導学園35試験小隊」のHPを流用している、PV内でコミックスの紹介が間違っている、公式TwitterがRTばかりでほぼツイートをしない……など、やたらネガティブにさせられる要素が散見されます。

 宣伝がやる気ないというだけで済まされれば良いのですが、PVの公開が遅くクオリティが低いというのはそもそもアニメの制作が順当に進んでいるのかどうかという不安があります。
 納期に間に合わなくなって放送が遅れてしまう、作画が荒くなってしまうということまで危惧されます。


 以上二点が不安要素です。とにかくポジティブになれる要素がほぼないので、これによって「クソアニ確定」「アニメ『CHAOS;HEAD』の再来になる」とネガティブ妄想に走ってしまう方も多いです。

 ……と言っても、1クールになるのがほぼ確定してしまっているとはいえ、クソアニになってしまうとは限りません。「CHAOS;CHILD」はト書きの多い作品で、削ることのできる描写も少なくないです。
 また、アニメ「STEINS;GATE」は序盤が退屈で、1.5クールぐらいが丁度良かったという声もあります(実際どうなのかは自分は視聴していないのでわかりませんが)。「CHAOS;CHILD」のシナリオ容量が「STEINS;GATE」の1.5倍というのは個別ルートを含めた場合での話ですし、個別ルートを端折ればシナリオ容量は大幅に削減することができます。
 ですから、カツカツになってしまうことは回避しようがないでしょうけど、うまくやれば1クールにまとめることができるとも考えられます。 
 
 宣伝云々についても裏でアニメ制作は順当に進んでおり、PVの遅れに関しては宣伝をサボっていただけなのかもしれません。
 それに、言ってしまえばPVだけではアニメの出来の良し悪しは推理できません。アニメ「STEINS;GATE」のPVもネタバレ全開+キャラデザが原作とかけ離れているということで、公開された時はそれはもう阿鼻叫喚だったという噂です。結局「STEINS;GATE」が放送された後には手の平返しの高評価がされました。
 本編制作を頑張りすぎていて、PVにまで手が回らなかったということだって考えられます。


 ここまで挙げたネガティブな情報も以上のように言い訳ができるわけで、そもそもアニメはまだ放送されてもいませんから蓋を開けてみるまではわかりません。情報に必要以上に踊らされるのは情報強者のやることではない(by拓留)
 「原作をプレイした人でも初見の人でも楽しめる作りになっている」という、制作の方の言葉を信じます。



そして。僕は、このくそったれなゲームをクリアーした。

 当記事では「CHAOS;CHILD」という作品の特徴について主に触れていきました。「CHAOS;CHILD」のシナリオの構成上、「どういうところが面白いのか」というのをちょっとでも説明してしまうととネタバレになってしまうので、シナリオの説明はざっくりとしか書けませんでした。
 やはりこのゲームの最も魅力的な点といえば、先が全く予測できないシナリオに尽きるでしょう。「STEINS;GATE」は主人公と共にタイムトラベルの謎を追っていく話でしたが、「CHAOS;CHILD」は主人公と共に怪奇事件を追っていく話です。

 そして1月11日(水)より、いよいよアニメ「CHAOS;CHILD」が放送されます。当記事で書いたように不安要素は非常に多く、初見の方でも楽しめるアニメになるかどうかは定かではありません。本音を言えばアニメより先にゲームをプレイしていただくのが一番です。
 しかし、シナリオのクオリティは自信を持って保障できます。「この作品は、シュタインズ・ゲートを超えたのか?」という一見挑戦的な宣伝文句は、決して誇張ではありません。アニメにおいて多少描写が端折られることはあっても「CHAOS;CHILD」は「CHAOS;CHILD」なので、興味の沸いた方は是非ご視聴ください。

 個人的な解釈なのですが、「CHAOS;CHILD」のシナリオのキーワードとしては、以下の3×2つが挙げられます。

情報強者情報弱者
当事者部外者
真実


 これらのワードに注目しながらアニメを見ると、設定ひとつひとつの意味が把握しやすくなり、より楽しむことができるのではないかと思います。


 拓留のCVを務める松岡禎丞さんは、「CHAOS;CHILD」のシナリオの見所は「『気付いたときにはもう遅い』という感覚の恐怖」であると述べていました。
 「STEINS;GATE」と同じく主人公は、最初は好奇心で追いかけていたものに、気付けば取り返しがつかないまでに巻き込まれていきます。



 シナリオを見終えた時には、誰もが思うはずです。「これはくそったれなゲームだった」、と。

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週一で変な日記を書いています。

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