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カオチャ3話見ました

3話

 3章を三分ダイジェストで駆け抜けるというまさかのペースでした。カオチャアニメはこれまでの2話で2章前半まで進んでましたが、今回の3話で4章前半まで進んだので、この一話だけで2章分の内容をやったということになります。
 シュタゲの1.5倍のテキスト量のゲームを1クールでやるということのやばさを、いよいよ突きつけられた気がします。
 
 確かに2話で遅れた分をどこかで帳尻を合わせなければいけなかったので、内容が最も事件とは結びつきが薄い3章を、大きく端折るという選択は正解だったと思います。このペースでやらなければ後半は更に内容が薄くなってしまうので仕方ありません。
 ただ、やはり一章丸々をダイジェストにしたということですから、個人的に好きな場面をいくつかなかったことにされてしまったのは少し残念でした。
 3章の中では以下の二つが特に原作で印象に残ったシーンです。


・屋上で乃々と会話するシーン
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 文化祭準備を終えて屋上で一息ついている拓留に会いに行く乃々。乃々が前に青葉寮での出来事を拓留に語ってくれたときのように、拓留は文化祭準備中にあったことを乃々に話します。乃々はお母さんのように拓留の話を聞いた後、最後に「事件なんか追わなくても結構楽しいものでしょう?」と言いました。
 「TRUEの次にこのシーンが好き」という人もいるぐらい人気な場面なのですが、残念ながらカットされてしまいました。

 と言ってもこのシーンが良く見えたのは、「拓留が内心クラスメートを見下している」「拓留が文化祭準備で色んな人物と触れ合った」という土台があったのが理由です。
 それらの描写が削られてしまったアニメでこのシーンを描いても「?」となってしまうので、端折ったのは正解だったと思います。
 それとアニメにしてしまうと、ここまで乃々に言われたのにも関わらず拓留が事件を追うことを辞めないという話になってしまうので、流石に拓留何やってんだよと思われてしまいます(原作の4章で病院に潜入する動機は、2章で落としたスマホを取り返すことだった為)。

 まあ、共通ルートの中では最も「家族」という裏テーマを意識させられるシーンだったので、何にしてもなかったことにされてしまったのは悲しかったです。


・文化祭準備中に有村と会話するシーン
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 有村と一対一で話すシーンがカットされてしまいました。
 これでは1話で殺されますよなんて言ってきた人物と、いきなり何の説明もなく仲良くなっているように見えてしまいますから、初見の方は一体何があったのかと困惑してしまいそうです。

 敵か味方かわからない存在が身近にいることの恐怖というのが序盤の有村のポジションだったと思ってます。
 作中序盤では猫を被ったかのような二面性を持っていることが伺え、殺人事件の真犯人の疑いもかかっていました。拓留は彼女を事件現場で直接目撃しながらも、直接「あなた殺されますよ」と囁きもされた人物です。特に「あなた殺されますよ」という台詞は作中で何度もリフレインされるもので、拓留にとって彼女は恐怖の対象でもありました。
 この文化祭前の会話は、有村のそのキツネのようなキャラクター性を印象付ける大事なシーンだっただけに、ダイジェストで端折られてしまったのは非常に残念でした。

 まあ、「これだと初見がわかりにくいのでは?」という類の感想は、自分が初見ではない以上的を射ていないのですが。
 正直このシーンを残して他のシーンを削るわけにもいかないので、端折られてしまったものは仕方ないと思います。


 というように、削られてしまって残念なシーンは少なからずあるのですが、どちらのシーンも削られてしまったのは仕方ないとしか言いようがなかったです。
 サスペンスものを1クールでやらなければいけない以上、人間ドラマ的な描写が端折られてしまうのは覚悟しなければなりませんね。


 そういえばカオスチャイルドのiOS版が2月1日に発売されるらしいです。

 廉価版を発売中止にしたのって、このiOS版を出した方が売れるからという判断だったのでしょうかね。それにしたって廉価版発売を決定してCMまで作った後に中止にした時は、只事ではないと思いましたが……。真相は闇の中です。

 値段はカオヘとシュタゲと同じならば3000円になりますね。iOS版ということなのでおそらくグロ規制はされると思います。
 ゲームの方がキャラクターの掘り下げに力が入っている分確実に面白いので、アニメを見て興味を持ったという方は是非買ってください。オナシャス!

カオチャ2話見ました




 24分間に詰め込まれた情報量が、1話に負けず劣らず多かったですね。初見の方にとってはやはり展開がスピーディーすぎたかな、と感じました。Twitterで感想を見ていたら、「誰だこのキャラって思ってたら死んだ」と言われていたので。
 一方で、自分としては逆に「ちょっとペース遅くないか?」という心配までしてしまいます。ゲームの構成とアニメが1クールなことを考えると、一章一話ペースで描く必要があるわけですが、2話で2章の範囲を終わらせることはできませんでした。

 まあ、この2話で描かれたシーンはどれもが重要なものですから、省きようがないと思いますし仕方ないですね。遅れてしまった分をどこで帳尻を合わせて行くのかが見所です。
 原作勢としては乃々が刺される前に拓留が行動を起こす、「例のイベント」がカットされてしまったのかどうかが気がかりです。あれは作品のサイコホラー要素を全面に押し出した重要なイベントで、あそこで○○○を○○さない限りは以降の展開に大きく影響を及ぼしてしまうので、流石に全カットはできないと思いますが。刺されるシーンは「引き」として早めに使われただけでしょうかね。

 あとはキャラが可愛いです。相変わらず作画は綺麗でしたね。
 作画ばっかりは1話だけでは評価できる問題ではないので、「もし2話目になっていきなり作画崩壊したらどうしよう」と危惧していましたが、3話まで放送された現在でも安定していることが伺えます。これなら安心して見ることができそうです。


 話が変わりますが、先日LCCの公式サイトが更新されました。

結衣LCC
http://chaoschild.jp/lcc/

 店舗特典や新たなCGがいくつか公開されました。
 店舗特典の方にもCGの方にも、うきの姿が見えないのが気になりますね。まだ製作中でCGができていないということでしょうか。

 なおうきは出ていないのにも関わらず、結衣が蔑んだ表情で拓留を踏んでいるCGはありました。
 結衣ルートは流石にないですよね……? あったら嬉しいんですけど。うきルートのオマケのような形で結衣の妄想トリガーが出現してくるのかな、と予想してます。
 
 本編でラブちゅっちゅ的なことができたキャラは尾上(妄想トリガー)と乃々(妄想トリガー)と有村(個別ルート)だけだったので、他のキャラのルートに特に興味があります。あの本編では終始クールだった久野里さんや、非合法青少女であるうきを、拓留がどのように攻略していくか注目ですね。

 あらすじの「……って、あれ、何か忘れてない?今って2015年でいいんだっけ?まぁ、いいっか!!!」という文章から、ただのギャルゲーでは終わらせる気のない雰囲気がひしひしと感じられます。
 本編は続編なんて作りようがないぐらい綺麗な終わり方をしましたが、一体LCCは本編からどう繋げてどういう収まり方をするのか、楽しみですね。

カオチャ0話&1話見ました

 カオチャの0話と1話を見終わったので感想を書きます。
 今回の放送では2chやTwitter検索で色んな方の意見を読んでいたこともあって、自分としても考えさせられるものが多くて4000字程度の文章となってしまいましたが、今後こんなに長い感想を書くことはないと思います。

0話「CHAOS;HEAD」

 あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!「俺はカオチャを見ていたと思ったらいつの間にかカオヘを見ていた」

0話

 放送前は1時間SPの最初の30分は特番だとかなんとか、文字通りカオスな情報が交錯していて、死ぬほど不安でした。
 蓋を開けてみれば放送初回はまさかのアニオリ……というか、CHAOS;HEADのリメイクダイジェストアニメでした。
 情報がやけに少ないなと思ったら、放送直前まであえて隠してたのですね。憎いです。


 僕はカオヘに関しては去年の春に知ったばかりのにわかなのですが、一応ゲームは全てプレイしていてアニメも視聴済みなので、9年越しに作品がリメイクされたという事実には感動させられました。
 脚本はカオヘ原作でライターを務めていた林直孝さんが担当し、CVは全て新規に録音されたそうです。七海役の声優の宮崎羽衣さんなんてこの為に呼ばれたわけですが、一体何年振りのお仕事だったのでしょうか。

 CVだけでなくBGMもしっかり原作のものが使われていました。カオチャとは直接関わりのない前作のダイジェストということもあって適当な感じで描かれるかと思いきや、脚本やCVやBGMからわかる通り、「30分だけ借りてカオヘの世界をリアルブートする」という意気込みが伝わってくるぐらい物凄い力の入れようでした。
 そしてEDで流れたのは、原作主題歌である「Find the blue」。この0話は前作の世界観を説明しただけでなく、カオヘのファンの方々にはたまらないファンサービスとなったと思います。


 しかし、これがカオヘのダイジェストということを知らずに視聴を始めた人にとっては意味不明だと思うので、新規の人はどう感じたのかというのは気になりました。
 というか、例えばすみぺやみもりんが目当てで視聴を始めた人は15分ぐらいでテレビ消しますよね。文字通り0話切りしてしまう人も少なからずいそうです。


 新規の人向けにスタッフの方々が言っていたことをまとめると、この0話のポイントというのは

・カオチャの6年前が舞台の前作「CHAOS;HEAD」のダイジェストアニメ
・カオヘのネタバレになるような部分はあえて描写していない
・覚えておけばいいのは「カオチャの6年前にニュージェネ事件という連続猟奇殺人事件が起きた」「その事件の騒動の中心に西条拓巳という高校生がいた」という二点だけ


 となります。この事前説明を受けてから0話を見れば納得できますけど、それを知らないで見てしまうとどう考えてもついていけないと思います。


 まあ、「6年前にニュージェネレーションの狂気っていう事件があったんですよ~」という説明をカオチャ内で人の口から説明させても、いまいちピンと来ないというか聞き流されると思うので、そういう意味でカオヘに丸々30分の尺を割いたというのはアリだったと思います。
 30分丸々使って「CHAOS;HEAD」の物語を描くことで、カオチャの土台となる「ニュージェネレーションの狂気」という事件の臨場感を演出することはできたと思います。


 しかし、それにしてもこれが0話だなんて知らないような初見の人はやはり困惑してしまいますよね(n回目)
 まだ1話までしか放送されていないとはいえ、新規の人にとってはアニメの放送1話目というのは第一印象と成り得るので、非常に重要です。せめて「0話はカオヘのダイジェストです!」という説明があれば良かったのですが、これではあまりにもわかりにくいですね。


1話「情報強者は事件を追う」

 本編「CHAOS;CHILD」の始まりです。



 放送前はネガティブな要素ばかりが散見されてしまったので、どれだけ酷いことになるのかと覚悟しながら視聴を始めましたが、杞憂だったみたいです。
 尺の都合と戦いながらも、場面を描写する順序がごちゃごちゃになりながらも、よくここまで1話で描き切ったと思いました。

 作画も放送前はPVの中割りを抽出して作画崩壊してると騒がれていたこともありましたが、いざ放送されてみると30分間に渡って作画崩壊はほぼ見られなかったです。キャラクターはかっこ可愛く、事件はグロく、しっかり描かれていたと思います。流石シルリンでした。 
 OPもEDもカオチャらしい曲で素晴らしかったです。Uncontrollable何回でも聴けます。
 
 新規の人を引き込む為にも1話でインパクト大のあのシーンまで駆け足で進めたのは、正しい判断だったと思います。
 カットされてしまったシーンは多かったですが、重要な部分はほぼ漏らすことなく描写し切ってくれたので、シーンの選り抜きは間違っていなかったと思います。

 
 しかし、放送前から散々言われていたことですが、やはり3MBの物語が1クールに収めて放送されるという弊害は少なからずありました。
 この1話では1章の内容がほぼ丸々放送されたわけですが、1章はゲームで普通にプレイしたら4時間程のボリュームなので、流石にいくつかのシーンはアニメ化にあたって所々端折られてしまいました。中には存在自体が消されてしまったキャラクターまでいました。


▲公式の拓留と世莉架の紹介動画。原作の冒頭のシーンですが、アニメではカットされてしまいました。

 一番気になったのは、拓留の性格の説明が全くなかったということですよね。
 自称リア充のコミュ障、周りを情弱と言って見下す自称情報強者……という濃い性格をしているキャラクターなのですが、それに関する説明が一切ありませんでした。

 ゲームでは例として「シュレディンガーの猫」の話を(モノローグで)一席ぶったり、デートマニュアルをこっそり愛読していることが判明するなど、主人公の性格がじっくり解剖されました。
 こればっかりは尺が足りないから仕方ないとしか言いようがないのですが、「情弱」というワードは特にシナリオのテーマとなっている単語なので、カットされてしまったのは残念でした。
 

総括

 主人公が情弱を嫌うという設定はシナリオに大きく関わる要素なので、絶対に欲しかったです。
 しかし、1話で代わりに削れるような不要なシーンがあったのかと言われると、見当たりません。世知辛いです。
 むしろよく主人公の性格説明を省くだけに留まって、これだけの情報量をたった1話に詰め込めたなと感心しました。作画もかなり良かったですし、OPもかっこ良かったので、個人的には非常に楽しめました。

 「0話でカオヘのダイジェストなんてやらないで1時間丸々カオチャに尺を割けば良かった」という意見もあります。カオチャという作品をしっかり描くにあたってはカオヘのダイジェストをやるというのは蛇足なので、これははっきり言ってしまえば正論です。
 しかし9年越しのカオヘリメイクというのは激熱なことですし、土台となる前作の世界観をしっかり描写するというのも大事なことだと思うので、無駄だったと切り捨ててしまうのはあまりにも惜しいです。
 

 ということなので新規の人が前情報もなしに楽しめる作品とは言い難くなってしまったとは思いますが、総合的には大満足でした。

 まだ放送は初回が終わった段階でしかありませんから、カオチャの物語はまだまだ序盤としか言いようがありません。拓留の性格の説明は初回はカツカツすぎてできませんでしたが、今後改めて説明される可能性もあります
 いきなり前作のダイジェストを放送してしまうというのは新規の人からしてみれば非常に取っ付き難かったと思いますが、今後放送されていく中で「カオチャが面白い!」と反響を呼ぶことがあれば、0話で切ってしまった方々もカムバックするかもしれません。
 

 放送前は宣伝が適当すぎて不安だらけでしたが、やっぱりカオチャは面白かったです。来週も楽しみにしています。

「CHAOS;CHILD」を勝手に紹介

CHAOS;CHILD


概要

・ストーリー
6年前の大地震から復興した、2015年の渋谷。
新聞部に所属する高校3年の宮代拓留は、「ニュージェネレーションの狂気の再来」と呼ばれる連続殺人事件を調査しながら、持ち前の情報収集能力を発揮していた。
ところが、真相究明に熱中するあまり、気づけば拓留も事件の渦中に…!?


・キャスト
宮代拓留(CV:松岡禎丞)


尾上世莉架(CV:上坂すみれ)


来栖乃々(CV:ブリドカットセーラ恵美)


有村雛絵(CV:三森すずこ)


山添うき(CV:水瀬いのり)


香月華(CV:仲谷明香)


久野里澪(ゲームCV:種田梨沙)(アニメCV:真田アサミ)





科学ADVシリーズ第四弾! 怪奇事件の謎を追うサイコサスペンス

 「CHAOS;CHILD」、「STEINS;GATE」、「ROBOTICS;NOTES」に続く、科学ADVシリーズ第四弾。
 科学ADVシリーズ第一弾「CHAOS;HEAD」の6年後が舞台の話となっています。

 それなら「CHAOS;HEAD」をプレイしていないと話がわからないの? かと言われると、全くそんなことはありません。「CHAOS;HEAD」で活躍した主要人物は名前ぐらいでしか登場しませんし、「CHAOS;HEAD」から引き続き使われている用語にもしっかり解説が入れられています。
 ただ前作で出てきたネタがぱらぱらと登場するので、「CHAOS;HEAD」をやっていなくても100%楽しめますが、やっていれば120%楽しむことができます。
 
 「STEINS;GATE」はタイムトラベルもの、「ROBOTICS;NOTES」は青春群像劇というシナリオでしたが、今作「CHAOS;CHILD」はサイコサスペンスです。
 前項でのストーリー説明の通り、主人公が連続殺人事件を調査・推理していく話なので、ミステリー要素も少なからず入っています。


 公式の宣伝文句は「この作品は、シュタインズ・ゲートを超えたのか?」です。


▲発売から半年後に作られたトレーラー。「この作品は、シュタインズ・ゲートを超えたのか?」というフレーズが使われています。
 
 「CHAOS;CHILD」は口コミで「シュタゲを超えた」という評価が多々されているので、それを受けての宣伝文句だと考えられます。
 「STEINS;GATE」といえば、科学ADVシリーズどころか全ADVの中でも屈指の売り上げを誇る、ADVの金字塔とも言える作品です。
 「CHAOS;CHILD」は2014年に発売されたゲームで、アニメ化はまだされていない作品です。「STEINS;GATE」はアニメで大成功を収めたということもあり、当然ながら作品としての知名度も売り上げも「CHAOS;CHILD」を圧倒的に上回ります。

 しかし、そんな「STEINS;GATE」を比較対象に選んでしまう「CHAOS;CHILD」。この比較は決して無謀ではありません。
 僕個人の考えとしては――同じADVとはいえ内容は正反対のような作品なので比べようがないとも思いますが、あえて比べるのならばシナリオの完成度では超えていると思っています。



シリーズ史上最も痛い主人公 宮代拓留

 全主要人物を解説してしまうとごちゃごちゃしてしまうので、主人公の解説だけさせていただきます。

 科学ADVシリーズは毎回一癖も二癖もあるキャラが主人公となっていることでお馴染みです。
 過去作品の主人公は、キモオタ、厨二病、格ゲーマニア。全員「痛々しい」と一蹴してしまっていいような変態性格をしています。

 本作「CHAOS;CHILD」の主人公宮代拓留も、彼らに負けず痛々しい性格をしています。負けずどころか、科学ADVシリーズの全作品の原案を担当している志倉氏からはシリーズ史上最も痛い主人公であると言われました。


 自称リア充?自称情報強者?と言うと、なんだか前作までの主人公と比べるとインパクトに欠けるかもしれません。
 話し方にクセがあり、記号化されたかのような特徴を持っているキャラクターである「CHAOS;HEAD」の疾風迅雷のナイトハルトや「STEINS;GATE」の鳳凰院凶真と比べると、やや掴みどころがありません。

 一言で言えば、「自分は特別な人間だと思っている」という主人公です。自分は他の人より賢いと思っているとか、クラスメートを情弱だと心の中で見下しているとか。

 ……というわけで、「なんかリアルにいそう」ということが浮かび上がると思います。拓留の持つ痛々しさは、キモオタや厨二病などの、絵に描いたような痛々しさとは違いました。(ある意味オタクでも厨二病でもあるのですが。)
 そのせいもあって科学ADVシリーズで最も痛い主人公と言われました。「見てると過去の自分を思い出す」という人もいるとかいないとか。


 以上のような性格をしていて、立ち絵もなんだか偉そうなので取っ付き難そうな主人公にも見えます。しかし一般的な男子高校生らしさも持ち合わせており、周りの友人まで見下したりするということもないので、感情移入はしやすいです。
 無気力さは感じさせず行動力もあるキャラクターで、感情もサイコサスペンス作品らしくプレイヤーとリンクしてくれます。

 また、拓留は性格がシナリオのキーワードにそのまま根ざされているという珍しい例となっています。
 「情報強者」、「情報弱者」という言葉は、シナリオでは一体どのような意味を持つのか。拓留はシリーズの主人公の中では「ヒーロー度」が最も高いです。



拓留の妄想が暴走する「妄想トリガー」システム

 科学ADVシリーズで登場する「トリガーシステム」。今作では「CHAOS;HEAD」に引き続き「妄想トリガー」が登場します。
 妄想トリガーはゲーム中テキストを読み進めていると唐突につきつけられる選択肢です。「ポジティブな妄想をする」「ネガティブな妄想をする」のどちらかを選ぶことができ、選択に応じて拓留が妄想を始めます。


 例えば、一章で登場する妄想トリガーがこちらです。名前の知らない女の子と出会ったところで妄想トリガーが出現するのですが……


 ポジティブな妄想をすることを選んだ場合。女の子は生き別れの妹だった!というシチュエーションになります。


 ネガティブな妄想をすることを選んだ場合。女の子は殺人事件の犯人だった!というシチュエーションになります。


 まあ、どちらを選んでも最終的には夢オチになるのですが。

 ポジティブ妄想はピンクな意味でのR18、ネガティブ妄想は暴力的な意味でのR18描写が多いです。

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▲ポジティブ妄想

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▲ネガティブ妄想

 主人公が急に妄想を始めるなんて突飛なシステムに見えますが、ギャルゲーによく出てくる「選択次第でちょっとだけ会話内容が変化するような他愛もない選択肢」が大げさになったものだと思っていただければ幸いです。
 基本的には追加テキストを読むことができるだけです。「妄想をしない」という選択もできます。



テレビアニメ……と、ちょっとしたネガティブ妄想

 何故今まで渋っていたのにも関わらずこのタイミングで「CHAOS;CHILD」の紹介をし出したのかと言いますと、

1月11日(水)よりテレビアニメ「CHAOS;CHILD」が放送されるからです。


▲キービジュアル。公式HPはこちらです。

 アニメのキャッチコピーは「虚と実の狭間で、歪んだ妄想が揺らめく。」です。
 ゲームを買わずに作品を知っていただけるいい機会なので、興味の沸いた方は是非ご視聴ください。

 ……しかし、実はこのテレビアニメなのですが、放送前から不安にさせられる要素が非常に大きくて、中々自信満々には勧めにくいです。
 その理由は以下の二点が大きなウエイトを占めます。


・1クール放送なのが99%確定してる
 99%確定ってのは変な日本語ですね。100%でも良かったかもしれません。(監督が「カオチャは1クール+α」と呟いていたこと以外には分割2クールであることを否定する根拠がないので、まだ100%確定はしていないと考えて一縷の望みを懸けました。)
 1クールでも面白いアニメはたくさんあるので、「1クールなことの何が問題なんだ!」と思われるかもしれません。

 「CHAOS;CHILD」のシナリオ容量は科学ADVシリーズ最大であり、3MBもあります。
 「STEINS;GATE」のシナリオ容量は2MB。つまり「CHAOS;CHILD」のシナリオ容量は「STEINS;GATE」の1.5倍ということです。

 アニメ「STEINS;GATE」は2クールでした。つまり単純計算で3クールは必要なシナリオを、たった1クールに無理矢理収めて放送することになります。
 キャラクターを三倍速で喋らせるぐらいのことをしなければゲームの全てのシーンを収めるのは不可能です。カットされる描写は間違いなく多くなってしまいます。

 何よりも不安を駆り立てられるのは、前作にあたる「CHAOS;HEAD」が1クールで放送されて、大失敗を起こしてしまったことでしょう。尺の都合で中盤のターニングポイントとも言える「七海クエスト」というイベントがばっさりカットされてしまいました。
 シーンを大きく端折ってしまうのは、ひとつひとつのシーン毎に視聴者をシナリオに引き込む役割が与えられるように構成されたサイコサスペンス作品では致命的です。駆け足すぎて「この描写はどういう意味だったの?」と初見の方を置いてけぼりにしてしまうことが危惧されます。


・宣伝にやる気が感じられない
 アニメのことを知ってもらうにはPVが一番! こちらがアニメ「CHAOS;CHILD」のPVです。


▲超! カッコイイ! PV!

 いとうかなこさんの歌う主題歌「Uncontrollable」、素敵な曲ですね。本編で登場する主要人物たちがきっちり紹介されています。
 
 ……なのですが、このPVが初めて公開されたのは12月27日(火)のニコ生でした。アニメの放送が開始される約二週間前です。
 公開する時に「出来立てほやほやです」と説明されたので、公開するのを渋っていたわけではなく、ニコ生直前まで作っていたことが伺えます。
 他のアニメと比較するとあまりにも遅いです。

 そしてこのPV、確かに主題歌はかっこいいし、本編のキャラクター達を紹介してくれているのですが……これが放送二週間前のPVのクオリティにはとても見えません。
 ゲームのCGをいくつか使い回していますし、紙芝居が多いですし、キャラクターの声はひとつも流れません。これではどんな作品なのか、初見の方にはほぼ伝わりません。自分のような信者としてはキャラクターが動いているだけでも嬉しいことなのですが。

 ちなみにこちらのPVが公式チャンネルで公開されたのは1月6日(金)で、つい最近のことです。

 以上より、流石に「宣伝する気あるの?」と言いたくなります。
 他にも些細なことですが、公式HPが「対魔導学園35試験小隊」のHPを流用している、PV内でコミックスの紹介が間違っている、公式TwitterがRTばかりでほぼツイートをしない……など、やたらネガティブにさせられる要素が散見されます。

 宣伝がやる気ないというだけで済まされれば良いのですが、PVの公開が遅くクオリティが低いというのはそもそもアニメの制作が順当に進んでいるのかどうかという不安があります。
 納期に間に合わなくなって放送が遅れてしまう、作画が荒くなってしまうということまで危惧されます。


 以上二点が不安要素です。とにかくポジティブになれる要素がほぼないので、これによって「クソアニ確定」「アニメ『CHAOS;HEAD』の再来になる」とネガティブ妄想に走ってしまう方も多いです。

 ……と言っても、1クールになるのがほぼ確定してしまっているとはいえ、クソアニになってしまうとは限りません。「CHAOS;CHILD」はト書きの多い作品で、削ることのできる描写も少なくないです。
 また、アニメ「STEINS;GATE」は序盤が退屈で、1.5クールぐらいが丁度良かったという声もあります(実際どうなのかは自分は視聴していないのでわかりませんが)。「CHAOS;CHILD」のシナリオ容量が「STEINS;GATE」の1.5倍というのは個別ルートを含めた場合での話ですし、個別ルートを端折ればシナリオ容量は大幅に削減することができます。
 ですから、カツカツになってしまうことは回避しようがないでしょうけど、うまくやれば1クールにまとめることができるとも考えられます。 
 
 宣伝云々についても裏でアニメ制作は順当に進んでおり、PVの遅れに関しては宣伝をサボっていただけなのかもしれません。
 それに、言ってしまえばPVだけではアニメの出来の良し悪しは推理できません。アニメ「STEINS;GATE」のPVもネタバレ全開+キャラデザが原作とかけ離れているということで、公開された時はそれはもう阿鼻叫喚だったという噂です。結局「STEINS;GATE」が放送された後には手の平返しの高評価がされました。
 本編制作を頑張りすぎていて、PVにまで手が回らなかったということだって考えられます。


 ここまで挙げたネガティブな情報も以上のように言い訳ができるわけで、そもそもアニメはまだ放送されてもいませんから蓋を開けてみるまではわかりません。情報に必要以上に踊らされるのは情報強者のやることではない(by拓留)
 「原作をプレイした人でも初見の人でも楽しめる作りになっている」という、制作の方の言葉を信じます。



そして。僕は、このくそったれなゲームをクリアーした。

 当記事では「CHAOS;CHILD」という作品の特徴について主に触れていきました。「CHAOS;CHILD」のシナリオの構成上、「どういうところが面白いのか」というのをちょっとでも説明してしまうととネタバレになってしまうので、シナリオの説明はざっくりとしか書けませんでした。
 やはりこのゲームの最も魅力的な点といえば、先が全く予測できないシナリオに尽きるでしょう。「STEINS;GATE」は主人公と共にタイムトラベルの謎を追っていく話でしたが、「CHAOS;CHILD」は主人公と共に怪奇事件を追っていく話です。

 そして1月11日(水)より、いよいよアニメ「CHAOS;CHILD」が放送されます。当記事で書いたように不安要素は非常に多く、初見の方でも楽しめるアニメになるかどうかは定かではありません。本音を言えばアニメより先にゲームをプレイしていただくのが一番です。
 しかし、シナリオのクオリティは自信を持って保障できます。「この作品は、シュタインズ・ゲートを超えたのか?」という一見挑戦的な宣伝文句は、決して誇張ではありません。アニメにおいて多少描写が端折られることはあっても「CHAOS;CHILD」は「CHAOS;CHILD」なので、興味の沸いた方は是非ご視聴ください。

 個人的な解釈なのですが、「CHAOS;CHILD」のシナリオのキーワードとしては、以下の3×2つが挙げられます。

情報強者情報弱者
当事者部外者
真実


 これらのワードに注目しながらアニメを見ると、設定ひとつひとつの意味が把握しやすくなり、より楽しむことができるのではないかと思います。


 拓留のCVを務める松岡禎丞さんは、「CHAOS;CHILD」のシナリオの見所は「『気付いたときにはもう遅い』という感覚の恐怖」であると述べていました。
 「STEINS;GATE」と同じく主人公は、最初は好奇心で追いかけていたものに、気付けば取り返しがつかないまでに巻き込まれていきます。



 シナリオを見終えた時には、誰もが思うはずです。「これはくそったれなゲームだった」、と。

2016年に購入したゲーム

 2016年の振り返りをほとんどしていませんでした。
 散々な思いで過ごした一年だったので語ることはほぼないのですが、購入したゲームについて自分の中で整理をつけたいと思います。


2016年に購入したゲーム
・STEINS;GATE 0
・STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん
・STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム

・ポッ拳
・CHAOS;HEAD DUAL
・CHAOS;CHILD
・逆転裁判6
・ZERO ESCAPE 刻のジレンマ
・Rewrite

・リトルバスターズ! Converted Edition
・ドラゴンボールZ Sparking! METEOR
・ポケットモンスター ムーン
・逆転裁判4

 なんと、13分の10がADV! ……ということで、ADVに魅せられた一年でした。

 対戦ゲームに分類されるであろう、ポッ拳やスパーキングメテオはほぼ積んでしまっています。後者はなんかもう当たり前のことなのですが。周りの人もやっていないと流石にやる気にはなれないです。
 ADVは「一度クリアしたらそれっきり」なゲームで、対戦ゲームは「明確なゴールを持たない」ゲームです。同じ「ゲーム」であるとはいえ、楽しみ方は全く違いました。


 ここまでADVにのめり込んでしまったのは、一昨年の末に購入した「STEINS;GATE」が始まりでした。


▲2009年に発売され累計販売数100万本を突破したゲーム、STEINS;GATE。ADVの中でもトップレベルのヒット作です。

 元々ADVというジャンル自体に興味はあり、一昨年もサウンドノベルの代名詞的存在とも呼ばれる「かまいたちの夜」を購入するなどの試みはしていました。しかし「かまいたちの夜」のような超絶有名タイトル以外ではどのADVが面白いのか全くわからず、チュンソフト以外のタイトルには手を出しにくかったです。
 
 そこで一昨年Vitaを購入した際に同時に勧められたのが、この「STEINS;GATE」という作品でした。

 実際に購入してプレイしてどう感じたのかと言うと……このブログを閲覧してくださっている方々には、説明するまでもないかもしれません。SNSのアイコンをシュタゲのキャラクターにする、何の脈絡もなく布教を始める、原作に登場する台詞やワードを会話で使う等。
 清々しいまでにシュタゲキッズと化してました。2009年に発売されたゲームに今更ハマるというのも、昔からのファンの方からしてみればおこがましいことかもしれません。しかしそれ程までに「STEINS;GATE」の完成度には心を奪われてしまいました。

 この「STEINS;GATE」から枝が広がって、「スピンオフもたくさん出てるよ」とか「シュタゲ気に入ったなら他の科学ADVにも手を出すといいよ」とか「シュタゲも完成度高いけどRewriteが一番好き」と仰ってる方がいらっしゃったので、他の名作ADVを知る機会にもなりました。
 「CHAOS;HEAD」、「CHAOS;CHILD」、「Rewrite」、「リトルバスターズ!」、どれも素晴らしい作品でした。
 特に「CHAOS;CHILD」に関してはすっかり信者です。一年も経たずに三週してしまいました。アニメも非常に楽しみにしています(未だにPVが公式チャンネルで公開されていない等、不安要素もやばいですけどね)。
 この四作品の中で詳しく感想を書くことができたのは「リトルバスターズ!」のみなので、いつか他の三作品の感想もじっくり書いて行きたいです。どれも内容が頭から抜け落ちてしまっているので、書くとしても二週目をプレイした後――しばらく先になりそうです。


 「STEINS;GATE」に限らず去年購入したゲームの半分以上は、昔発売されたADVでした。ですから今年はモンハンやマリオなどのトレンドタイトルよりも、名作と言われるタイトルを集めていた形となりました。
 去年購入したADV以外にも「ROBOTICS;NOTES」や「CLANNAD」など、手を出してみたいADVはたくさんあるので、今年はそれらもプレイできたらいいなと考えております。

 このブログをいつまで続けられるかはわかりませんが、今年もどうぞよろしくお願いします。
プロフィール

as7_9

Author:as7_9
週一で変な日記を書いています。

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