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【Fate/stay night[Realta Nua]】感想

Fate stay night


『Fate/stay night』は、2004年1月30日にTYPE-MOONから発売されたビジュアルノベル作品です。

Fateシリーズと言えばビジュアルノベル界における名作中の名作として名を馳せていますが、有名なのはアニメやソシャゲ等のメディア展開が大ヒットを記録したという事実でしょうか。
もはや日本を代表するサブカルチャーのひとつとも言えるコンテンツであり、原作がアダルトゲームであることを考えると異例の作品だと思います。

ですからほとんどの方は何かしらに触れていると思うのですが、自分はアニメにも映画にもソシャゲにも一切触れて来なかったという類まれなる人間でした。
ノベルゲームが趣味のひとつでもあるのに関わらずそれはあまりにも逆張り過ぎたので、この機会に原作の方からプレイしてみようと考えた次第です。

全編クリアにかかった時間は70時間とかだと思います。ガチです。期間で言えばおそらく一ヵ月半ぐらいかかりました。
ひとつひとつのルートがそこらのノベルゲー一本分のボリュームがあり、文章が難解なのもあって自分の頭では読むのにも時間がかかりました。

追記よりネタバレを踏まえた感想になります。



















































Fate



「セイバーは女の子だから戦わせたくない」と連呼し、一人で火中に飛び込んでいく士郎。
これは生まれてこの方女性扱いされたことがないセイバーと、彼女を女性扱いし続ける士郎、という構図を描きたかったのでしょうかね。
それはともかく、バーサーカーやランサーのあの強さを目にした上で自分が戦うとか正気か???とはなります。まあ、実際正気ではないキャラなのですが。

最初のルートだけあって勢力図がすっきりしており、敵サーヴァントを主人公たちが一体ずつ倒していく展開が多めでした。協力関係の人間も遠坂凛こそいるもののアーチャーが負傷中なので、ルート名通りセイバーの戦いがメインだったと思います。
主人公勢はマスターが不死身・サーヴァントは最強ということで、中々チートすぎるタッグです。最初はマスターの力不足や魔力容量という面で難があったものの、投影の会得により敵なしとなりました。
しかし、そこに突然現れたラスボス:ギルカメッシュは、サーヴァントでは勝ち目がないと言われるほどの強さでした。
最強の敵と謳われたバーサーカーすら中ボスに過ぎず、1ルートの中でインフレが加速していて見応えがあったと思います。

最後はセイバーを元の世界に送還せず、共に暮らしていく歴史もあったのかもしれません。
しかし、士郎もセイバーもお互いが美しいと信じたものを、意地の張り合いで最後まで守り通していたことに、一切の後悔はありませんでした。
「シロウ。貴方を、愛している」という別れの言葉には、全てがあったと思いました。



Unlimited Blade Works



アーチャーが負傷しないという一点だけでここまで歴史が変わるんですね。
こういった主人公の前例のようなポジションのキャラクターは他作品でも度々見かけましたが、よもや前例どころか主人公本人だったとは思いませんでした。普通どこかでネタバレを踏んでいてもおかしくないのに奇跡的に踏んでいなかったです。
OPでの扱いの大きさから士郎との相性以前に只者ではないことは匂わされていましたが、シリーズにおいても重要過ぎる立ち位置のキャラクターでした。

大筋としては遠坂ルートという名のアーチャールート。
遠坂とはお互いに好意を伝え合う描写はあったものの、最終的には恋愛関係にすら発展していなかったです。ヒロインというよりもう一人の主人公のような印象を受けました。

士郎の理想には正当性がなく、そもそも士郎自身が空っぽの人間であることがアーチャーからは摘発されました。
しかし、例え信じたものが偽りだったとしても、それを信じ続けるという心こそが。後悔だけはしないように進み続けることこそが美しいものであると、士郎は言いました。



Heavens Feel



前二ルートでは士郎は誰も彼も救う正義の味方になるという理想を、周囲から生き方を幾度否定されても貫き続けました。
しかし、本ルートではその理想を自ら捨てることになるという、まさかのルートでした。
その理想とは、「たった一人の女の子のための正義の味方」になるということ。自分自身を捨て去って、今まで信じて支えてきたものをなくして生きていくことになったとしても、そこに桜の笑顔さえあればいい。それが士郎の新たな理想でした。

ボリュームで言えば前二ルートの1.5倍ほどだったと思います。本当に長かったです。
しかし、長い分桜の現状や救うまでの過程は綿密に描かれており、カタルシスがあったと思います。

印象に残っている点といえば、最終盤でセイバーを殺害する選択肢をつきつけられた場面です。
Fateルートの後にしかプレイできないのにも関わらず、ここで殺す選択を押せないと結末に辿り着けないというのが憎いですね。エゴの正義の味方になることの対価と代償であり、この道を選ぶとはこういうことであると。そう実感させられました。
自分を含めた全てをかなぐり捨てて、一人の好きな女の子の為に生きるという選択は、やはり美しいものであると感じました。








昔「Fateは文学」というスラングも目にしましたが、実際に他のノベルゲーと比較しても文章に奥行きがあり、言われるだけのことはあると感じました。
自分は地の文が丁寧に描かれている作品の方が好きなので、そういう意味でとても楽しめました。
キャラクター毎に細かくステータスが公式で設定されているので、所謂強さ議論をしてみるのも人によっては楽しみ方のひとつになるシリーズだと感じました。

ヒロインは見た目だけなら遠坂凛が一番好きでした。でした。
どのルートでも主人公と共闘関係にある女の子で、ヒロインというよりは親友ポジションのキャラというか、上記で書いたようにもう一人の主人公のような印象でした。
作品を通した上ではなんだかんだでセイバーが好きかもしれません。

男キャラクターまで含めると、言峰綺礼が最も印象に残りました。
Fateルートだけでは純粋な悪役のように見えた彼ですが、その実態は士郎と同じく一つの理想を追い求め続けた男でした。
人並みの幸福を幸福と感じることができず苦悩を重ねたものの、だからこそその在り方に命をかけることを決意したのが言峰綺礼という男。最後の言峰との殴り合いは、自分の信じた道を貫き続けることこそがテーマであった本作に相応しい最終決戦だったと思いました。

どのルートもみんな違ってみんな良かったので好きです。自分の趣味としてはHFが一番好きかもしれません。
上記の通り全てを捨ててたった一人の女の子を救う生き方を選ぶということ、セイバーを殺害する選択肢をプレイヤーの手で選ばされるというゲームならではの表現があること、言峰が最も活躍することなど、自分の好きな要素が詰まっていました。

派生作品にも興味があるのですが、多すぎて何から手を出すべきなのか決めあぐねています。
とりあえずアニメは見たいと考えてます。ジャンルが戦闘ものなので映像作品で見てこそのシーンもあると考えられ、何よりもアニメの完成度がウケてバズった経歴のあるコンテンツなので。
あと昔数ヵ月間プリズマイリヤのクロエのアイコンにしていた実績を持つ男なのでプリズマイリヤも見ます。

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うpおつです!!

自分もFGOとかはやってないけど、stay nightだけやってました((

自分はエミヤ周りのネタバレを思いっきり踏んでしまった状態で履修したので、ネタバレ無しでUBWクリア出来たのが羨ましいです!

アニメもゲームも作品が多すぎるので自分もほとんど追えてないですが、知名度が上がるきっかけになった前日譚のzeroはオススメですよー

>ユーシャさん

そうだったのですね。かなりボリュームのあるゲームなので原作をプレイしている方は少ない印象を受けます。
ネタバレを踏まずにクリアした話をするとやはりどの方からも羨ましがられます。大昔の有名なゲームですから、普通に考えてどこかしらで踏むはずですよね。
確かにzeroから人気が爆発したという話は自分も聞きました。言峰さんも活躍するらしいのでいつか見てみたいですね。
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