
カオチャ12話見ました

ついに最終回が終わってしまいました。
前日に大絶賛のフィナーレを迎えた某フレンズアニメとは違い、Twitterや2chの感想は大荒れとなってしまいました。まあ、無理もないことでしょうか。
僕が最終回で感じた不満点を列挙させていただきます。
・最初の電話がいらない
・「私のカタキは取っちゃダメ」の台詞がない
・非実在青少年が原曲バージョンじゃない
・妄想を脱出する時に佐久間を倒す為に立てた計画が説明されていない
・佐久間があっさり刺されて死ぬ
・「くそったれなゲームをクリアーした」の台詞がない
・久野里さんとの電話のやり取りがない
・最後がいきなり急展開すぎる
最終回なのに原作との相違点が多かったですね。
特に多くの視聴者をがっかりさせてしまったのは、非実在青少年が原曲じゃなかったことと、「くそったれなゲームをクリアーした」という台詞が登場しなかったことでしょう。
他は正直尺の都合で仕方なかったという言い訳ができそうですが、この二つを改変してしまったのは自分としてもかなり残念でした。
三連おっけいから非実在青少年が流れるシーンは、原作では非常に人気が高かった場面です。シュタゲのアニメでスカイクラッドが流れた時のように、「ゲームの主題歌がアニメで使われる」という演出を期待した方は多かったと思います。
しかし実際に流れたのは、アニメ化にあたってonokenが作曲したアレンジバージョンでした。
確かに非実在青少年のアレンジは良い曲です。僕がラジオで初めて聞いた時も感動しました。
しかしあの曲はラジオのオープニングで毎回流されていたので、自分としては新鮮さが感じられなかったんですよね。
それにあのアレンジ曲って原曲の熱さを取り入れているようなアレンジでは明らかにありません。原作厨だと言われようがここは絶対原曲の方が良かったです。
拓留が剣を振り下ろして「――そして。僕は、このくそったれなゲームをクリアーした。」というテキストが出る場面もなかったです。この台詞はアニメPVでは使われていましたし、そもそもカオチャのキャッチコピーになってるぐらい大事な台詞ですから、登場させなくちゃいけなかったと思うのですが……。
もしかしたらこの台詞はSilentSky(後述)で出すことにして、今はあえて温存したのかもしれませんが、TRUEなんて拓留が悟りを開いてゲームも何も全てが終わってしまった後です。この台詞を流すのならばここしかなかったと思ってます。
そのせいで最後がいきなり急展開……というか初見組からしてみれば何が起こってるのかわからないような、締まりのない終わり方になってしまいました。演出ニワカスの個人的な考えですけど、病院の場面を写さずに画面を暗転させるぐらいのことをすればまだ最終回っぽくなっていたのでは……。
不満点は以上で挙げた通りです。が、
ありがとうございました。カオスチャイルド最高です。
というのが最終回の総合的な感想です。
いや、本当に……アニメでここまで泣いたのは初めてでした;;(オタク並感)
ここまで不満点挙げておいて感想も大荒れなのに最高とか意味わからん、とか言われてしまいそうです。
違うんです。とにかくシンギュラリティのアレンジが流れている6分間が素晴らしすぎました。


全てを知ってしまった拓留と、全てを知られてしまった尾上。
当事者になりたかったはずの拓留がした選択と、ゲームメイカーとして全て動かしていたはずの尾上が流した涙。
最初から決まっていた最悪の結末。なにもかもが切なすぎて。
この6分間を見ている間、自分は本当にこの作品が好きなんだと、1クールとはいえアニメ化してくれて良かったと、強く思わされました。
とにかくやばいぐらい泣きまくりました。もう。ここまで頭悪くて気持ち悪い感想もないですけど。死ぬほど感動したので不満点なんてマジでどうでも良くなりました。
アニメは拓留と尾上の戦いがなくなり、拓留が尾上を抱き締めるという、原作と真逆のことをしていました。拓留は真相がわかった後でも原作のように尾上に憤りを向けず、悟ったかのような涙を見せていました。
ここは賛否が分かれる点だと思いますが、僕はこれで良かったと思いました。尾上は拓留の幼馴染で、彼がずっと愛していた「好きな女の子」なんですから。やはり憤りをいきなり向けられるような対象ではありません。

震災で自分が創造して、それ以降幼馴染として、同じ部活動の仲間として、ずっと一緒に過ごしていた「イマジナリーフレンドとしての」尾上世莉架に対する、最期の決別。あの拓留の抱擁にはそんな意味が込められていたのだと思います。

尾上は拓留の突然の行動に最初は戸惑いを見せたものの、しばらく後には微笑んでいました。
尾上は決して普通なんかではありません。歪んだ感情を持っている「あちら側」の人間です。
しかしその本質は、拓留のことが大好きな女の子。
今回の事件も拓留の望みをただ叶えるということ以上に、自分が拓留にとって特別な存在となるためというエゴを以って起こしました。拓留に近付く乃々や結衣をわざわざ計画に巻き込んだのもその為でした。
直前まで馬鹿な真似はやめろと怒鳴っていた尾上も、大好きな人の腕の中ではついその頬を緩ませてしまいました。
尾上は本当はずっと、拓留にこんなことがされたかったのです。それは原作でも叶わなかった願いで。アニメでは彼女という人格が消えてしまう直前に、ようやくその願いが叶ったのだと感じました。
この6分間は自分の中では原作を超えていました。1クールの間不安を抱えながら文句を垂れながら見てきましたが、原作でも大好きだったこのシーンを見ることができて本当に良かったと思いました。
ただまあ……はっきり言ってしまえば、このアニメが面白いからじゃなくてカオスチャイルドが面白いから感動したんですよね。結局。原作のことを思い出して泣いてしまったというのが強いです。
ここで書いたのは感情論バリバリの感想なので、客観的に見ようとした場合での評価はまた別の話です。このシーンに尺を取りすぎたせいで他が犠牲になってしまったのも事実ですし。
なんにせよ、自分は物凄く「楽しかった」ので良かったです。最終回は僕の中では神回でした。
拓留が病院に運ばれた後、「普通の女の子」となった尾上視点に切り替わる。
このアニメは最初から全部、尾上世莉架が見ていた夢だったんですかね。
このアニメは1話から12話まで全てが尾上視点で描かれたわけではありませんが、キャラクターのモノローグは尾上の思考盗撮以外ではほぼ描写されませんでした。
尾上が夢から覚めたことで、テレビアニメ「CHAOS;CHILD」の物語は終了しました。
……と思いきや、衝撃の発表が。

なにそれ。
OverSkyのまま終わるわけはないとは思いましたが、そういう収まり方でしたか……。
これについては色々予想されています。
流石にアニメ二期ということはないと思っています。もし二期が作られるのならば、個別ルート+TRUEルートを併せて1クールで描くという内容になるのでしょうけど、そうなったらむしろ怒ります。
共通ルートを駆け足で1クールに詰め込んでしまって、個別ルート+TRUEルートをゆっくり描くなんて流石におかしいです。もし2クールも取れる予算があるのならば、最初から2クール使って共通ルート+TRUEルートを端折らずに描けば良かった話ですから。尺の使い方がわかってないってレベルじゃないです。
となると、映画でも作るのでしょうかね。と言ってもアニメ映画の予算って一本当たり1億か3億はかかるって聞きました。3億ってそれこそアニメを1クール作るのと同じくらいの制作コストになってしまいます。
ものすっごい低予算にして作るつもりでしょうか。それでも言っちゃなんですが、上映したところでファンの人数的に赤字は確定ですから、制作まで持っていくのはとても難しそうです。
やはりOVAという線が強いですかね。制作決定! と大々的に宣言しときながら円盤特典というのも違和感がありますが。
結末をアニメで描かずに、円盤特典という課金コンテンツのようなスタイルで締めてしまっていいのか……? と思います。
疑問符しか浮かびませんけど詳細は近日発表予定らしいので、大人しく待つことにしましょう。
こうして僕は、くそったれなアニメを見終えました。
当ブログではなんだかんだ言ってこのアニメを褒めることが多かったですね。と言っても決して脳死で見ているからとか、この作品のテーマをわかっていないからではないということは断っておきます。
記事に書かなかったこと以外でも思ったことはたくさんありましたし、正直不満点なんて挙げてしまったらキリがないぐらいでした。しかし良いと思える部分もたくさんありましたし、全部認めた上で自分はこれまで感想を書いてきました。
まあ、総括しての評価はまた後で書けたら書きたいなと思います。

まず今日は、このくそったれなゲームを……リタイアしまああああああああああああああす!!!