
【バトルネットワーク ロックマンエグゼ】感想

本作は2001年3月21日にカプコンから発売されたゲームボーイアドバンス専用のデータアクションRPGです。
自分は年齢的にはバリバリのエグゼ世代(だと思うの)ですが、実はエグゼシリーズはこれまで全くの未プレイでした。
友達が持っていたのを一度か二度やらせてもらった程度であり、まともに遊ぶことはなかったです。コロコロの漫画をたまに読んでいた程度の知識しかありませんでした。
しかし、この度2023年4月14日にオムニバスソフトの『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』が発売されたということで、この機会にプレイしてみようと考えた次第です。
本作は発売から一ヵ月も経っていないものの、既に累計100万本以上も売れているらしく、シリーズの人気が伺えました。この時代にゲームボーイアドバンスの移植タイトルがミリオンセラーになるのはすごい……。
当記事は初代ロックマンエグゼの感想になります。
戦闘面
人気シリーズとなったロックマンエグゼの戦闘システムの原型は、この時点では既に完成されていました。
RPGでありアクションゲームでありカードゲームであると言える戦闘は、現代のゲームと比較しても奥深いものだと感じました。
自分としてもシリーズ初経験という新鮮さもあって熱中してしまい、始めてから四日ほどでクリアしてしまいました。
特に面白かったのはやはり戦略部分でした。
特定の対面では完全に腐る代わりに高火力なチップ、逆に高い汎用性を誇るものの低火力なチップ、単体では価値が低いものの他のチップと組み合わせることで大きな効果を発揮するチップなど。どのチップも一長一短であり、デッキ構築のし甲斐がありました。
自分はウェーブ系のチップを大量に積んでいました。攻撃力がそれなりに高く貫通属性が付いており、攻撃速度は若干遅いものの気にならないレベルだったので、終盤までずっと使いやすかったです。
ちなみに1は「同じチップを最大10枚まで積める」という最強すぎる仕様です。敵の攻撃は2以降と比べると比較的激しい印象を受けますが、これのせいで一部のナビ戦以外はあまり難しく感じませんでした。
シリーズにおいてバランスブレイカーとなる要素は言い出したらキリがないと思いますが、その中でも初代は初見でもズルに辿り着きやすいゲームだと思いました。自分としては中盤以降に店売りされるファイターソードを五積みした途端に戦闘が楽になった感触がありました。
印象に残った敵

最強の敵。全体的に楽ができたとは言ったものの、こいつとの戦闘だけは例外でした。
攻撃モーション中に無敵になるのが何よりも厄介なのですが、その無敵時間の発生がおそらく1Fであり、正面に立った瞬間に攻撃してくるので全くダメージが入らなかったです。
この魚屋のオヤジに世界を救わせれば良かったのでは? ドリームオーラよりサメのヒレの方が固かったです。
あとブルースは連戦なのがきつすぎるし、攻撃が速い上に一発で体力の約半分を削ってくるヤバさだったので全然倒せませんでした。ワザップの攻略を読みながら倒しました。
ラスボスは初見でしばきました。
ストーリー
ストーリーはとにかくテンポ最重視という印象でした。
日常の一部となったインターネットを利用した犯罪が起こりに起こりまくる、危険すぎる世界が舞台です。
横行する犯罪と比較して善の勢力があまりにも弱く、結果的に小学生である主人公が事件解決に出向いていくという筋書きでした。
息子を戦地に送り続ける父親を含めて、正直大人が情けなさすぎると思わずにはいられない世界観でした。
しかし、小学生向きのゲームですから大人が子供の活躍を奪ってはいけませんし、理由や過程をすっ飛ばしていく方が子供にとっても読みやすいと思います。
自分としても突っ込みどころはありつつも、事件が間髪入れずに次々に起こっていくので物語としては非常にテンポが良く、これはこれで面白かったです。

2はもうクリアしました。近々3以降もやっていくと思います。