
最近読んだ漫画の話
鬼滅の刃
お馴染みの社会現象と化したコンテンツです。一時期は誰と話しても鬼滅の話題になり、どこに訪れても竈門炭治郎の顔を見かけると言っても過言ではないほどでした。無限炭治郎編でした。
確かにあらすじとしては少年漫画らしく王道で受けやすいものであるものの、少年漫画にしては絵柄と作風がやや受けにくいと感じました。
面白いのはわかるけどなんでこんなに人気になるの!?と思っていましたが、やはり映画の効果があまりにもデカすぎたからでしょうか。映画は漫画やアニメと比較しても短い分取っつきやすく、それこそ「みんなが見ているから見る」というノリで触れやすいものでもあります。
一時期は打ち切り寸前という話だったのに、とんでもないシンデレラストーリーだったと感じました。
ワンピース 魚人島編~ホールケーキアイランド編
お馴染みの社会現象と化したコンテンツです。一時期は誰と話してもワンピースの話題になり、どこに訪れてもシャンクスの顔を見かけると言っても過言ではないほどでした。
映画の感想で書いた通り自分は昔はワンピースを追っていたものの、第二部に突入してからはめっきり読まなくなってしまったクチでした。最近の無料公開で改めて読み始めた次第です。
時間がなくてワノ国編は1ミリも読めませんでしたが、ホールケーキアイランド編まではなんとか追うことができました。
魚人島編~ドレスローザ編辺りを連載中は口コミではやたら叩かれていた覚えがあります。
自分としてもシャボンティ諸島でルーキーが登場してからは作品の雰囲気が丸っきり変わった印象がありました。
新世界編からはとにかく登場キャラクターが増えすぎて、読んでいて混乱すること必至です。特にドレスローザ編のごちゃごちゃっぷりは顕著でした。まあ、この辺のごちゃごちゃ感は空島編もそうだったような覚えはありますが……。
シナリオ容量は大きく膨らんだとはいえ、ワンピース特有の笑いあり涙ありの冒険活劇は健在でした。特にホールケーキアイランド編でのルフィvsサンジのシーンは、作中でも屈指の名場面だったと思います。
あと二年で完結するという話も聞きましたが、どうなるのでしょうかね。
SPY×FAMILY
単行本で言うと6巻まで読みました。読んだのは一年半以上昔ですが。
その人気については単行本が凄まじい勢いで累計発行部数が2500万本(『トリコ』『ヒカルの碁』クラス)を超えたり、現在アニメ二期が絶賛放映中ということで、疑う余地もないと思います。
客観的に見ても老若男女問わず楽しめる良い作品であり、人気が出るのも頷けると思いました。
雰囲気としては『銀魂』や『SKET DANCE』が近いのでしょうか。コメディパートとシリアスパートのハイブリッド、という意味で。
ただ、ギャグ漫画といえば下品や低俗なネタを内包している傾向が少なからずあるものの、この作品はそういった部分がほとんどない。そういう意味で本作は非常に万人受けしやすいと感じました。
自分は好きなギャグ漫画が『でんぢゃらすじーさん』と『ボボボーボ・ボーボボ』な時点でむしろ低俗なネタの方が好みな気がするのですが、それでもこの漫画はとても読みやすくて面白かったと感じました。
個人的には山場となる面接試験の辺りが好きです。今から作品を追う方にはとりあえずアニメ四話まで視聴するのをおすすめしたいです。
チェンソーマン
最近アニメが放送開始したということで、話題の作品だと思います。
自分も数ヵ月前に漫画を第一部まで読破したのですが、最初から最後まで完成されている作品という印象でした。
『封神演義』を読んだ時の印象に似ていました。漫画の連載は引き伸ばしも多く、それこそ『ドラゴンボール』や『北斗の拳』は行き当たりばったりでフライトしながら着地して結果的に名作漫画になったという凄い作品ではあるのですが、チェンソーマンについてはそういった感触はありませんでした。(実際は匙加減で展開を決めていた部分もあったようですが。)
何が言いたいかと言うと、伏線がスゴい。そして、伏線回収もスゴい。ということでした。
最初から最後まで完成されているとはいえ、読んでいる時のドキドキ感はこれまで読んだ漫画の中でも屈指だったと思います。
自分は漫画はなるべく完結してから一気に読む派なのですが、この漫画に関しては連載を追っていく楽しみも大いにあったと予想できました。読んでいて途中途中「これからどうなっちまうんだよ……」となること必至だったので。
具体的にどのシーンが衝撃的だったという話はネタバレを含むので詳細は書けませんが、とにかく終盤の雰囲気は異様でした。
作風がえげつなさすぎるので万人受けするかはわかりませんが、名作として今後も語り継がれるべき作品だと感じました。