
戦慄のDLC第十弾

か、かっこいい!
『鉄拳』シリーズより三島一八が参戦しました。
鉄拳といえば有名な格闘ゲームシリーズではありますが、自分は作品についてはノータッチでタイトルのみ聞いたことがある程度の知識だったので、このキャラクターについては全く知りませんでした。
なので参戦PVを見た時も「誰?」となってしまいました。
実は鉄拳シリーズは作品ごとに主人公が違うようで、このカズヤさんが主人公を務めたのは初代鉄拳のみとのこと。
とは言っても、以降の作品の主人公は皆カズヤの血縁者であり、カズヤ自身もずっと出演を果たしているようなので、シリーズを代表するキャラクターであることは間違いないようです。
ミスター任天堂を敢えて刺さなかったセフィロスとは違い、参戦ファイターを何体も崖に落とすという多方面から叩かれそうなパフォーマンスを見せた彼ですが、調べてみたところ人物像としては完全な悪人のようですね。性格が悪いとかではなく。
主人公でありながらも、セフィロスに続くヴィラン枠とも言えるかもしれません。

ということで、先日実装もされました。
ファイターとしては本当に型破りだと思います。
つかいかた配信の技紹介を見てもほとんどの技にアーマーや無敵がついているという仕様だったので、もうゲキヤバでした。
これまでDLCが出る度に「このキャラスマブラしてね~」なんて言われたりもしていましたが、遂に真の意味でスマブラしてないファイターが来てしまったと思いました。(批判ではありません)
技のそれぞれにアーマーや無敵があるだけではなく、単発火力もかなり高めに設定されているので、弱い技が存在しないレベルだと思います。
中でもダメージが100%溜まった時に一発だけ撃てる技であるレイジドライブは、発生するまでにずっと無敵とアーマーがついている投げという頭のおかしい技であり、撃墜力も非常に高いです。
リトルマックのKOアッパーカットのような切り札というべき性能です。
それでも技として最もやっているのは、やはり最速風神拳でしょうか。カズヤの技どころかスマブラSPの全ての技の中でも最強かもしれません。
発生8Fで全身無敵がついており、ガードされても相手のシールドを強制解除してしまうという技です。
ぱなしても強いと思いますが、下投げや横B等のあらゆる技から確定し、攻撃を当てた後は相手が痺れるのであらゆる技が確定します。
とにかく最速風神拳を絡めたワンタッチのコンボ火力も撃墜力も非常に高いので、一・二回触るだけで相手が溶けてしまいます。
しかし、それだけでは最強にはなり得ないのがスマブラというゲームです。
まだ実装から一週間も経っていませんが、素の立ち回りは最弱クラスにしか見えませんでした。
最大の理由はジャンプの踏切Fなのですが、本作では他のファイターは3Fに統一されていたのにも関わらず、カズヤだけは7Fに設定されています。
それだけで立ち回りの幅はかなり狭まってしまいます。例えばせっかくの優秀な空中攻撃も、実質的には他のファイターよりも出すのが4F遅れてしまうということです。
元々飛び道具が最強と言われるゲームですから、その飛び道具キャラ相手に苦戦を強いられるのは必至だと思います。
同じコマンドキャラのケンは機動力が高い上に空N差し込みからのリターンが莫大なので、斜め上からの差し込みに弱い相手にはかなり戦えるファイターなのですが、カズヤはその部類ではないと感じました。
いくら攻撃の節々に無敵がついているとはいえ、このゲームには元から無敵の攻撃を振り回せる剣士キャラが数え切れないほどいますから、そこまで大きな強みではないと思います。
また、前述の最速風神拳ですが、昇竜コマンドを入力しながら「スティック入力と同時にボタンを押す」という難しすぎる操作を要求されます。
この同時押しの猶予は原作よりは甘いとはいえ、たったの2Fです。ぱなしても強いとは書きましたが、人の努力なしに易々と擦れるような技では決してありません。
そのような敷居の高さも相まって、現状一番使いこなせているのはCPUレベル9なんて言われている始末です。
目に見えた弱点もあるファイターですが、技の総合性能だけなら全ファイターの中でも最強格なのは揺ぎ無いでしょう。ポテンシャルは凄まじいと思うので、今後の開拓に期待が高まります。
自分はカズヤはキャラ的にはかっこいいとは思いましたが、とてもじゃないですが最速風神拳を安定させるのは不可能だったので、使い込んでいくことはなさそうです;)