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【レビュー】コロッケ!DS 天空の勇者たち

コロッケ!DS 天空の勇者たち

シナリオ・・・★★☆☆☆
オリキャラ魅力・・・★★☆☆☆
キャラ総数・・・★★★★★
快適性・・・★★☆☆☆
戦闘・・・★☆☆☆☆
BGM・・・★★★★☆



シリーズ最終作ということでキャラクター数は更に増加し、脅威の51体となりました。
新たに自軍入りすることになったキャラクターは、ウインナーパエリアオコゲと、オリキャラのズッキーニです。

ウインナーはアニメにしか登場していないものの、今回めでたく参戦することになりました。
風属性の必殺技を操る中性的な外見の少年であり、シャーベットと並んで高い人気を獲得しました。ドロップ……;;

パエリアは短編漫画にちょろっとだけ登場していた、リゾットの師匠というポジションのキャラクターです。
あの「108マシンガン」をリゾットに伝授した男です。もちろん彼自身も「108マシンガン」を使えるほか、「バーニングキャノン」という「魂キャノン」の炎属性版のような必殺技を使用します。

オコゲだけは原作でもお馴染みのキャラクターでしょうか。
バーグの師匠であり、バーグでも扱いきれなかったウードンの完全なコントロールに成功しているという凄すぎるお婆さんです。まさかパーティメンバー入りすることになるとは……。

ズッキーニは「リゾットの親友で幼馴染」という物凄い設定で登場した、本作のキーパーソンとなるキャラクターです。
ネタバレになるので深く書くことはできませんが、無理のある設定や言動や行動の支離滅裂さなどが問題視され、結果としては賛否の分かれるキャラクターとなりました。技はかっこいいんですけど。
とても言い方は悪いですが、人によっては彼の存在そのものが本作最大の問題点となります。


シナリオで対峙することになる敵キャラクターとしては、Dr.フォアグラーXOグルテンが新たに登場しました。
原作でも印象的な悪役だった前者二人は納得の参戦ですが、グルテンはまさかのチョイスでした。原作でもろくに戦闘シーンがありませんでしたし、マグロンとかのがまだ良かったのでは……?
BB7も前作のようなチョイ役に留まらず、本作では幾度も拳を交えていくこととなります。

また、原作に先んじてビシソワーズ兄弟の五人と、外伝に登場していたコロットが対戦モード限定キャラとして参戦しました。
ビシソワーズ兄弟はユバとスズキ以外は別人と言っても過言ではないほどに性格が大きく異なっていますが、事実上原作のラスボスだった彼らを使うことができるというのは嬉しい限りでした。

コロットは知る人ぞ知る、外伝で登場していたコロッケとリゾットが融合した姿です。名前の通り元ネタはドラゴンボールのベジットであり、二人同時に喋るような話し方や強気な性格からもそれが伺えます。
「ハンバーキャノン」や「ウードンセイバー」等の、二人の得意技を融合させたような必殺技を操ります。パラメータが全キャラ中トップに設定されている辺り公式最強キャラクターだと思われます。(実際はウスターやパンプキンの方が強そうですが)

他にも過去作に登場していた一部のオリジナルキャラクターは、ダブルスロット機能を利用すれば使用できるようになりました。
具体的には黒マントの男、バジル、ゴーヤ、マスタード、ハムの五人です。全員揃えられた人はGBAシリーズを全て所持していることに他ならないので、かなりのコロッケ!マニアです。


必殺技の種類は前作と同じく、六種類となりました。
新システムとしては究極技というものが登場しました。テンションゲージを全て消費してしまうものの、画面全体を攻撃するガー不技という対戦型格闘ゲームの概念を大きくぶっ壊す必殺技です。
これがほぼ全てのキャラクターに実装されているのだから恐ろしかったです。終盤は雑魚兵士ですら使ってきます。

必殺技の種類が増えたことは良いのですが、必殺技の演出は過去作と比較すると大きく劣化してしまいました。
相手を拘束するプリンプリンの「トラップウンチ」、ヒットした相手を引き寄せるポーの「トランスレイヴ」。これらはシリーズ皆勤賞の必殺技であり、キャラクターの特徴を象徴するものでもあったのですが、本作ではただの打撃技へと成り下がってしまいました。
他にも必殺技はモーション自体が手抜きのものが多く、ポーの究極技「大地のパワー」は画面が揺れるだけです。

また、ゲームオリジナル技の種類が増えたことも賛否が分かれると思います。
フォンドヴォーは「ハンバーグー」が削除されてしまい、「スカルアタック」と「黒き幻影」という謎の必殺技が追加されました。流石に「ハンバーグー」を消してまで追加する技ではなかったと思います。
そして、各キャラクターの究極技はレモネードの「水のドラゴン」とユバの「邪神アンゴルモア」以外は全てオリジナル技です。前述のように演出自体がしょぼいのも相まって受け入れ難いものでした。


戦闘はGreat!よりはゲームスピードが上がったものの改善されたとは言い難く、ゲーム難易度としては間違いなく歴代最低レベルです。
2や3のようにダッシュジャンプで立ち回ったり、空中攻撃でスピーディに差し込むような戦闘を楽しむことはできません。

何よりもガードしているだけでテンションゲージがめちゃめちゃ溜まる仕様になったのが悪でした。
相手の攻撃をガードした場合、なんと攻撃している側よりもガードしている側の方がゲージが多く溜まります。もはや通常攻撃を振る意味が存在しないレベルです。
4のようにガードゲージもなく、Great!のようにガードを崩す手段もないですから、一生ガードを張っているだけで有利になれます。

また、敵のAIも歴代最低クラスです。
こちらがガードしていても通常攻撃を繰り返すのみであり、必殺技はGreat!とは真逆でほとんどガードしてきません。
CPUとの戦闘は誇張抜きでガードして必殺技を撃っているだけで勝つことができます。これだけ知ってればどれだけレベル差があってもまず負けないと思います。

前述の究極技の仕様と相まって、もはや対戦型格闘ゲームと呼べるか怪しいものとなってしまいました。








事実上シリーズ最終作となったのがこのコロッケ!DSですが、残念ながら過去作よりも劣化してしまったと感じた部分は多かったです。
賛否の分かれやすいシナリオとオリジナルキャラクター、ガードして必殺技をぶっぱするだけで終わる戦闘、手抜き感マシマシの必殺技。
正直なところキャラ総数ぐらいしか褒めるところのないゲームとなってしまった印象です。

しかし、そうは言ってもキャラ総数はキャラゲーとしては最重要レベルに大事な事項です。
特にウインナーやオコゲが仲間になるのは本作だけですし、あのビシソワーズ兄弟を使うことができるのも本作ならではです。彼らをどうしても使ってみたいという方にはおすすめできます。

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【好きなゲーム】
・イナズマイレブンGOストライカーズ2013
・科学ADVシリーズ
・大乱闘スマッシュブラザーズSP

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イナズマイレブンGOストライカーズ2013というゲームのオンライン対戦で、最終ランキング3位でした。今でも遊んだりゲームの考察を当ブログで落とすことがあります。
科学ADVシリーズは全作品プレイ済みで、CHAOS;CHILDについては三週しました。
スマブラはエンジョイ勢です。(スマメイト最高レート1600)

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