
真恐竜
今年のドラえもんの映画『映画ドラえもん のび太の新恐竜』を見に行ってきたので、ネタバレありで感想を書きたいと思います。
あれ……恐竜ハンター……どこ……?
のび太の恐竜のリメイクと思い込んで見に行ったものの、まさか悪い大人枠が存在しない作品だったとは。あまりにも狙いすましたミスリードに驚愕すると同時に、自分がドラえもんで一番楽しみにしているのは戦闘シーンなので、そういう意味ではちょっと残念でした。
新キャラの中ではキムタクボイスのタイムパトロール隊員の人が印象的でした。
自分は彼のことをリメイク版恐竜ハンターだとばかり思っていたのですが、まさかの善側の人間でしたね。ジャイアンやスネ夫を意味もなく脅していたのはお茶目なだけでした。
しかし、声はかっこよかったけど物語には特に関与しなかったんですよね。
終盤で命を賭けて恐竜を助けようとするのび太達に協力することは一切ありませんでした。立場上緊急事態以外で関わることはできないってことなのでしょうけど、結果だけ見れば子供の行動に静観をキメるだけの大人になってしまったので、印象は良くありませんでした。
あれってチェックカードは反応していたとはいえ、ナタリーの焦りようからしてのび太達の安全は保障されてなく、一歩間違えれば死んでいたって解釈で大丈夫ですよね。よくあそこまで行動を許したなぁ。
身も蓋もありませんがキューという飛べない恐竜が最初に登場した時点で、「この恐竜が最終的に飛べるようになるまでの話なんやろなぁ」ということでオチは確定していましたね。
倒すべき悪役が存在しない作品であり、のび太達の行動も結局は史実の域を出なかったわけなので、見ていてスカッとすることはなかったです。
と、ネガティブというか斜めに構えまくりな批評をしてしまいましたが、総評としては悪くない映画だったとは思います。
そもそもドラえもんというのは悪い大人をぶっ飛ばすという努力勝利がメインの作品ではなく、友情を前面に押し出した作品です。たぶん。
ピー助、キー坊、フー子。未知の生物と邂逅し友情を育んでいくというエピソードは、映画でも原作の漫画でも度々描かれていました。
自分はベタベタのギャップ燃えが大好きなオタクなので、映画のジャイアンはパワフルでありカインドであった方が面白いし、映画ののび太は射撃で悪役たちをバッタンバッタンなぎ倒して行った方が面白く感じてしまいます。
しかし、のび太君の本質といえばやはり「人の幸せを願い、 人の不幸を悲しむことのできる」ということ。この世で100兆回は引用されたであろう、しずかちゃんのパパの名言が示している通りです。
「僕が言えたことじゃないけど~」と何度も繰り返しながらも、言語の壁のある生物とああまで親身に接していくのは、まさしくのび太ならではだったと思います。
宝島ほどしつこく親子というテーマを押し付けてきた作品ではないものの、しっかりと子供と一緒に映画を見に行く親のことを意識していたとは思うので、そこも好印象でした。
「キューを飛べるようにする」とのび太が共に奮闘していく様を見て、子育てを頑張る自分とつい重ねてしまうパパやママもいらっしゃったのではないでしょうか。たぶん。
ということで、見に行った時は微妙に感じてしまった作品ではありましたが、一周周っていい映画だったという感想になりました。
ちなみに自分が未知の生物(?)と邂逅する系の話で一番好きなのは『ココロの土』です。あまりにも王道かもしれませんが。
あれ……恐竜ハンター……どこ……?
のび太の恐竜のリメイクと思い込んで見に行ったものの、まさか悪い大人枠が存在しない作品だったとは。あまりにも狙いすましたミスリードに驚愕すると同時に、自分がドラえもんで一番楽しみにしているのは戦闘シーンなので、そういう意味ではちょっと残念でした。
新キャラの中ではキムタクボイスのタイムパトロール隊員の人が印象的でした。
自分は彼のことをリメイク版恐竜ハンターだとばかり思っていたのですが、まさかの善側の人間でしたね。ジャイアンやスネ夫を意味もなく脅していたのはお茶目なだけでした。
しかし、声はかっこよかったけど物語には特に関与しなかったんですよね。
終盤で命を賭けて恐竜を助けようとするのび太達に協力することは一切ありませんでした。立場上緊急事態以外で関わることはできないってことなのでしょうけど、結果だけ見れば子供の行動に静観をキメるだけの大人になってしまったので、印象は良くありませんでした。
あれってチェックカードは反応していたとはいえ、ナタリーの焦りようからしてのび太達の安全は保障されてなく、一歩間違えれば死んでいたって解釈で大丈夫ですよね。よくあそこまで行動を許したなぁ。
身も蓋もありませんがキューという飛べない恐竜が最初に登場した時点で、「この恐竜が最終的に飛べるようになるまでの話なんやろなぁ」ということでオチは確定していましたね。
倒すべき悪役が存在しない作品であり、のび太達の行動も結局は史実の域を出なかったわけなので、見ていてスカッとすることはなかったです。
と、ネガティブというか斜めに構えまくりな批評をしてしまいましたが、総評としては悪くない映画だったとは思います。
そもそもドラえもんというのは悪い大人をぶっ飛ばすという努力勝利がメインの作品ではなく、友情を前面に押し出した作品です。たぶん。
ピー助、キー坊、フー子。未知の生物と邂逅し友情を育んでいくというエピソードは、映画でも原作の漫画でも度々描かれていました。
自分はベタベタのギャップ燃えが大好きなオタクなので、映画のジャイアンはパワフルでありカインドであった方が面白いし、映画ののび太は射撃で悪役たちをバッタンバッタンなぎ倒して行った方が面白く感じてしまいます。
しかし、のび太君の本質といえばやはり「人の幸せを願い、 人の不幸を悲しむことのできる」ということ。この世で100兆回は引用されたであろう、しずかちゃんのパパの名言が示している通りです。
「僕が言えたことじゃないけど~」と何度も繰り返しながらも、言語の壁のある生物とああまで親身に接していくのは、まさしくのび太ならではだったと思います。
宝島ほどしつこく親子というテーマを押し付けてきた作品ではないものの、しっかりと子供と一緒に映画を見に行く親のことを意識していたとは思うので、そこも好印象でした。
「キューを飛べるようにする」とのび太が共に奮闘していく様を見て、子育てを頑張る自分とつい重ねてしまうパパやママもいらっしゃったのではないでしょうか。たぶん。
ということで、見に行った時は微妙に感じてしまった作品ではありましたが、一周周っていい映画だったという感想になりました。
ちなみに自分が未知の生物(?)と邂逅する系の話で一番好きなのは『ココロの土』です。あまりにも王道かもしれませんが。