
【ネタバレあり】ペルソナ5ザ・ロイヤルが終わったので
120時間かけてようやくクリアしました。
なんかもう素晴らしいゲームでした。ペルソナ5は無印から既に神ゲーだったわけですが、追加シナリオが大満足のクオリティだったので、もう言うことがありません。
ここで自分の中での感想を整理する目的で、ちょっとしたメモを書いておこうと思います。
エンディングまでのネタバレを容赦なく書いているので閲覧注意です。
発表当初から胡散臭いおじさんだと思っていましたが、本当に胡散臭いおじさんでした。
購入前はヤルダバオトを超えるマジもんの神でも真のラスボスになるのかと思っていましたが、良い意味で予想を裏切ってきました。
無印での「理不尽な現実に反逆する少年少女」という筋書きの後に、この三学期のエピソードを用意してくるのだから、よくできているなぁと思いました。
作中での丸喜の行動は怪盗団と同じく、「理不尽な現実に反逆」した結果だったんですよね。ただ、その手段がほんの少しだけ怪盗団とは違っただけのこと。
主人公も丸喜も、自分の幸せよりも他人の幸せを願って行動をしていました。極端な話、彼は「道を一歩間違えた主人公」のような立ち位置だったんですかね。
今回の改心は予告状を渡す場面からして異色すぎました。「戦うことになるなら受け取らなきゃいけないものがある」とか、オサレすぎないか?
丸喜は明智のように本性を露わにしてヒャッハーするわけではなく、最後まであの物腰だったのが好印象でした。決戦時の彼はある意味豹変していたと言えるかもしれませんが。
丸喜が胡散臭いというのは発表当初から思われていたわけですが、別に裏の顔があるわけではなかったですね。
最後のターゲットは絶対悪を倒すのが目的ではなく、怪盗団と丸喜の、信念と信念のぶつかり合いでした。
だからこそあのラスボス戦には感動させられまくりでした。切なげなBGMも相まって最高過ぎる;;
一度負けたとしても何度も食らいついてくるような、丸喜のあの執念も素晴らしかったです。このゲームのボスキャラは、獅童は小物だしヤルダバオトはスケールでかすぎだしであまりパッとしなかったのですが、ようやくラスボスに相応しい敵が出てきたと感じました。
理想の世界で生きるという話は、アリなのかどうか。プレイヤーとしても考えさせられるものがあったと思います。
結論から言うと、丸喜の作る世界で生きるというのは危険極まりないですよね。
というのも現実から逃げているからみたいな問題以前に、そもそも作中で創りあげられた丸喜の世界は、丸喜が手動で個人個人に干渉して創りあげたものだからです。おっさんのちょっとした匙加減で人の運命がコロコロ変わったり、急に友達や家族が別人のような性格になる世界なんて、幸せとは程遠いです。人間は神にはなれません。
加えて言えば、前提として全ての人間を幸せにするということは不可能ですよね。作中でも先輩が別人になったことによって嘆いていた生徒が登場していました。
ありえない話ですが、仮に全ての人間が等しく幸せになれるという超絶都合の良い世界を実現できるとしたら、自分ならば条件を飲むと思います。
作中で「理不尽な現実の中でも前を向いて生きる」というのが怪盗団の出した結論でしたが、マジでどうにもならないものは前を向いたところでどうにもならないので。こんなことを言い出したらゲームを全否定することになるのでナンセンスすぎるのですが……。
まあ、丸喜の作る現実がガバガバだったのは事実ですが、思想自体が間違っているとは思いません。
ラスボス戦は紛れもなく正義と正義のぶつかり合いでした。
快☆感
やっぱりこのゲームで個人的に一番嬉しかったのは彼の件でした。
ロイヤルでは明智が仲間になってくれないかなぁと思っていましたが、本当に仲間になってくれるとは。
アトラス様ありがとうございます、と言うほかなかったです。ようやく彼は真の意味でトリックスターになれたんですね。
そういえば、正義コープの「明智の目は笑ってない…」からの選択肢は何か意味があったのでしょうかね。自分はP4の共犯者エンドのようなものを期待して「考えておく」を選択したのですが、調べてみると特にフラグになっているというわけではなさそうでした。
ロキ明智が使えるというのを聞いただけで購入を決めたのですが、想像を遥かに超えるはっちゃけっぷりでしたね。
正義コープではタイマンイベントが発生したり。三学期で仲間になった後は戦闘ボイスが一新されただけでなく、戦闘実況ボイスまで用意されていました。
仕舞いには主人公と二人っきりでパレスに突入し、相棒ポジションをかっさらっていくかのような勢いでした。ジョーカーとクロウのSHOW TIMEは最高でしたね。ジョーカーの銃でとどめを刺すところがかっこよすぎる。
しかし、そんな突然生還した明智の正体はというと……;;
「そんな哀れみはいらない、そんなためらいはいらないんだよ。」という台詞。まだロキ明智が仲間になることすら発表されてない段階のPVで流れた台詞でしたが、ここで回収されるとは……。プレイしていて震えました。
この明智はジョーカーが願った結果生まれた産物というのがまた切ないですね。ルブランでの選択肢から分岐するエンディングは、「積み上げたもの全てを捨ててでも明智を救いたかった」という結末だと思うと中々エモいです。
無印ではシドウパレスでの激戦以降姿を消してしまった彼でしたが、今作ではラストシーンにまで登場するという好待遇っぷり。
明智ファンボーイとしてはこの上なく嬉しい扱いだったのですが、同時にここまでプッシュするのは賛否が分かれる部分じゃないかなとも感じました。
いくら明智が可哀想な境遇を抱えていたとしても、言ってしまえば春ちゃんのパパを直接手にかけたりした罪は消えないので、人によっては同情されるべき存在ではないと思います。
まあ、それでも活躍の塩梅としてはちょうど良かったのかもしれませんね。正義コープを上げていなければ最後のルブランで明智と話すこともないわけですし。
別にお涙頂戴のお別れシーンが用意されたわけでもなかったので、罪が帳消しになるような破格の待遇というわけではなかったのかもしれません。
自分の無印での不満点が「明智の出番がシドウパレスで終わってしまった」「ラスボス戦が微妙」という二点だったのですが、本作ではその二点を想像を遥かに超えるクオリティで解消してくれたので、死ぬほど嬉しかったです。
明智というキャラクターをより好きになれたし、丸喜というキャラクターも最高でした。
間違いなく今年購入したゲームの中では一番面白かったです。このゲームに出会えて良かったです。
なんかもう素晴らしいゲームでした。ペルソナ5は無印から既に神ゲーだったわけですが、追加シナリオが大満足のクオリティだったので、もう言うことがありません。
ここで自分の中での感想を整理する目的で、ちょっとしたメモを書いておこうと思います。
エンディングまでのネタバレを容赦なく書いているので閲覧注意です。
ラスボスはみんなが予想していた通りの人
発表当初から胡散臭いおじさんだと思っていましたが、本当に胡散臭いおじさんでした。
購入前はヤルダバオトを超えるマジもんの神でも真のラスボスになるのかと思っていましたが、良い意味で予想を裏切ってきました。
無印での「理不尽な現実に反逆する少年少女」という筋書きの後に、この三学期のエピソードを用意してくるのだから、よくできているなぁと思いました。
作中での丸喜の行動は怪盗団と同じく、「理不尽な現実に反逆」した結果だったんですよね。ただ、その手段がほんの少しだけ怪盗団とは違っただけのこと。
主人公も丸喜も、自分の幸せよりも他人の幸せを願って行動をしていました。極端な話、彼は「道を一歩間違えた主人公」のような立ち位置だったんですかね。
今回の改心は予告状を渡す場面からして異色すぎました。「戦うことになるなら受け取らなきゃいけないものがある」とか、オサレすぎないか?
丸喜は明智のように本性を露わにしてヒャッハーするわけではなく、最後まであの物腰だったのが好印象でした。決戦時の彼はある意味豹変していたと言えるかもしれませんが。
丸喜が胡散臭いというのは発表当初から思われていたわけですが、別に裏の顔があるわけではなかったですね。
最後のターゲットは絶対悪を倒すのが目的ではなく、怪盗団と丸喜の、信念と信念のぶつかり合いでした。
だからこそあのラスボス戦には感動させられまくりでした。切なげなBGMも相まって最高過ぎる;;
一度負けたとしても何度も食らいついてくるような、丸喜のあの執念も素晴らしかったです。このゲームのボスキャラは、獅童は小物だしヤルダバオトはスケールでかすぎだしであまりパッとしなかったのですが、ようやくラスボスに相応しい敵が出てきたと感じました。
丸喜の思想の話とか
理想の世界で生きるという話は、アリなのかどうか。プレイヤーとしても考えさせられるものがあったと思います。
結論から言うと、丸喜の作る世界で生きるというのは危険極まりないですよね。
というのも現実から逃げているからみたいな問題以前に、そもそも作中で創りあげられた丸喜の世界は、丸喜が手動で個人個人に干渉して創りあげたものだからです。おっさんのちょっとした匙加減で人の運命がコロコロ変わったり、急に友達や家族が別人のような性格になる世界なんて、幸せとは程遠いです。人間は神にはなれません。
加えて言えば、前提として全ての人間を幸せにするということは不可能ですよね。作中でも先輩が別人になったことによって嘆いていた生徒が登場していました。
ありえない話ですが、仮に全ての人間が等しく幸せになれるという超絶都合の良い世界を実現できるとしたら、自分ならば条件を飲むと思います。
作中で「理不尽な現実の中でも前を向いて生きる」というのが怪盗団の出した結論でしたが、マジでどうにもならないものは前を向いたところでどうにもならないので。こんなことを言い出したらゲームを全否定することになるのでナンセンスすぎるのですが……。
まあ、丸喜の作る現実がガバガバだったのは事実ですが、思想自体が間違っているとは思いません。
ラスボス戦は紛れもなく正義と正義のぶつかり合いでした。
殴れ、斬れ、撃て、殺せぇ!
快☆感
やっぱりこのゲームで個人的に一番嬉しかったのは彼の件でした。
ロイヤルでは明智が仲間になってくれないかなぁと思っていましたが、本当に仲間になってくれるとは。
アトラス様ありがとうございます、と言うほかなかったです。ようやく彼は真の意味でトリックスターになれたんですね。
そういえば、正義コープの「明智の目は笑ってない…」からの選択肢は何か意味があったのでしょうかね。自分はP4の共犯者エンドのようなものを期待して「考えておく」を選択したのですが、調べてみると特にフラグになっているというわけではなさそうでした。
ロキ明智が使えるというのを聞いただけで購入を決めたのですが、想像を遥かに超えるはっちゃけっぷりでしたね。
正義コープではタイマンイベントが発生したり。三学期で仲間になった後は戦闘ボイスが一新されただけでなく、戦闘実況ボイスまで用意されていました。
仕舞いには主人公と二人っきりでパレスに突入し、相棒ポジションをかっさらっていくかのような勢いでした。ジョーカーとクロウのSHOW TIMEは最高でしたね。ジョーカーの銃でとどめを刺すところがかっこよすぎる。
しかし、そんな突然生還した明智の正体はというと……;;
「そんな哀れみはいらない、そんなためらいはいらないんだよ。」という台詞。まだロキ明智が仲間になることすら発表されてない段階のPVで流れた台詞でしたが、ここで回収されるとは……。プレイしていて震えました。
この明智はジョーカーが願った結果生まれた産物というのがまた切ないですね。ルブランでの選択肢から分岐するエンディングは、「積み上げたもの全てを捨ててでも明智を救いたかった」という結末だと思うと中々エモいです。
無印ではシドウパレスでの激戦以降姿を消してしまった彼でしたが、今作ではラストシーンにまで登場するという好待遇っぷり。
明智ファンボーイとしてはこの上なく嬉しい扱いだったのですが、同時にここまでプッシュするのは賛否が分かれる部分じゃないかなとも感じました。
いくら明智が可哀想な境遇を抱えていたとしても、言ってしまえば春ちゃんのパパを直接手にかけたりした罪は消えないので、人によっては同情されるべき存在ではないと思います。
まあ、それでも活躍の塩梅としてはちょうど良かったのかもしれませんね。正義コープを上げていなければ最後のルブランで明智と話すこともないわけですし。
別にお涙頂戴のお別れシーンが用意されたわけでもなかったので、罪が帳消しになるような破格の待遇というわけではなかったのかもしれません。
自分の無印での不満点が「明智の出番がシドウパレスで終わってしまった」「ラスボス戦が微妙」という二点だったのですが、本作ではその二点を想像を遥かに超えるクオリティで解消してくれたので、死ぬほど嬉しかったです。
明智というキャラクターをより好きになれたし、丸喜というキャラクターも最高でした。
間違いなく今年購入したゲームの中では一番面白かったです。このゲームに出会えて良かったです。