
【オリオンの刻印】29話(感想)
第29話「アフロディ降臨」
・明日人の父親はオリオン財団の一員!

明日人が父親に対して抱いていた感情はこれまで謎に包まれていましたが、まあそりゃ殴られますよね。家庭そっちのけで海外に居た親父ですから。
母親を看取らなかったとかそれ以前に、言ってしまえば家庭崩壊させた原因そのものです。
稲森真人がはっきりと伝えたかった真実は、オリオン財団はいい組織でもあるということ。
いい組織とか言われても……まずオーストラリアに居た使徒とか完全にこちらを殺しに来てましたからね。サッカーを汚しているとか以前にそんな連中を許せるわけがありません。
というかそもそもこんな言葉信じられるのかという話です。急に現れた親父を名乗る人物から証拠もなしにこんなこと言われても怪しさマックスです。
そんな突っ込みどころ満載の邂逅も幕を閉じましたが、車の中に入っている新条さんの姿も見えました。
なんか同一人物じゃないんですよ~アピールしたくてわざわざ映したようなカットでしたが、結局のところどうなのでしょう。そもそもオリオン財団って信条の息子を使徒として引き入れる為に今動いてるって話だったのに、これだったら勧誘というか惑わしているだけのような……。
この真人を名乗る人物の正体が何者なのかというのが、一番の鍵となってそうです。
・神

世宇子時代にMFだったアフロディは、イナズマジャパンではFWに転向することになりました。
尤もアフロディは無印では雷門でもファイヤードラゴンでもFWを張ってた男だったので、これは予想していたファンの方も少なくなさそうです。世宇子時代もトップ下でしたし。
ただ、アツヤに続いて更にFWが加入するのは意外だったかもしれません。豪炎寺も合わせたら今FW6人もいますからね。
アフロディの挑発からのサッカーバトルの提案。最近(というかオリオン始まってからずっと)空気極まっていたタツヤ君も活躍しました。
タツヤは画面に映る回数こそ少なくないものの、試合中に必殺技を出したことが一度もなく、選手として地味すぎました。MFの活躍の場は全て野坂さんと一星が食ってしまっている気が……。
曲がりなりにも主人公である明日人や名探偵氷浦と違ってキャラとしての出番も少なかった彼でしたが、ここでようやくサッカーの実力が評価されて良かったですね。
まあ、こんなサッカーバトルよりも試合で目立つ方が100倍大事ですし、「吹雪君の穴を埋めてくれる」という台詞からしても嫌な予感がしてきますが……。
アフロさんのプレイスタイルも変わりましたね。「泥に塗れて戦場を駆け巡る神もいるということだよ」や「オリンポスに神はたくさんいる」など、台詞も磨いてきたようです。
泥んこまみれに戦う姿は雷門魂を感じさせられます。あれから一週回って円堂達と同じ境地に辿り着いたのだと思うとなんだか感動しますね。
人間と共に泥にまみれるとか言いながら日本代表のFW連中をいきなり挑発しにかかる辺り、高圧的な態度はまだ抜けていないのかもしれません。
・神と神の遊園地デート

「なんでも言うことを聞いてもらう」という約束から既にホモが歓喜しそうな流れでしたが、非常に腐女子の顔色を伺ってそうな申し出です。
ただ二人きりのデートというわけではなく、有象無象DF連中の一角である高志君も混ざることになりました。
こんなアフロディとヒロトを尻目に「ゴ…ゴスッ…;」とか呻くことしかできなさそうな男を連れて行くとは。何か魂胆がありそうですね。
急に始まった遊園地デート。一体アフロディの狙いはなんなのでしょう。
流石にこの三人で合体技を開発するってことはないですよね。FWとFWとDFの合体技とかレアケにもほどがあります。
単純に次の試合でキーになるのがヒロトと岩戸って話なのでしょうか。確かに岩戸の影の薄さは言わずもがな、ヒロトも灰崎と比べるとストライカーとして遅れを取っています。ここらでスポットライトが当てられてもおかしくないかもしれません。
アレオリの設定のいい所その1が、アフロディというキャラクターの立ち位置みたいなところはあります。
無印二期では助っ人に来たかと思いきや即負傷、三期では急に国籍を変えられるということで、シナリオの都合でなんだかよくわからないキャラになっていたという印象がありました。
しかしこのシリーズでは彼自身のキャラクターの掘り下げが多く、ビジュアル以外の面でも非常にカッコいいと言えるキャラクターへとリビルドされたと感じます。日本代表の一員として活躍してくれると良いですね。
それにしても最近は日常回ばっかりやっていた頃と比較するとギッシリしてきたというか、視聴者がついていけないほどに急展開が続いているイメージです。