
【オリオンの刻印】26話(感想)
第26話「ジェネラルの煌き」
・ダイヤモンド対決頂上決戦
『ヒーリング・セレブレーション』
析谷さんの必殺技です。フォントが読みにくすぎて笑いました。
『ダブル茶碗』のようなネタ技なのか、ハーフタイムで使える回復技としてゲームで実装されるのか、今後析谷さんが闇堕ちして敵選手化した際に牙を剥くことになる技なのか不明です。
でもゲームで「サポートスキル」的な感じで回復技として使えるとかだったら面白そうですね。ゲーム版がこのまま発売されなかったらもっと面白いですが。
『ダイヤモンドアーム』

一体何回進化するのでしょうか。
『ダイヤモンドハンド』に『キャスティングアーム』のコツを組み合わせました。アドバイスひとつ聞いただけで腕を伸ばせるようになるってすごいですね。
やはりというべきか、ちょっと待てと言いたくなるような展開でした。
円堂は試合中にいきなり新必殺技を繰り出したことは何度かあったものの、他の選手の必殺技をアドバイスひとつでモノにしたことは一度もありません。天性のサッカーセンスとか言われて妙な天才キャラにされるのは非常にモヤモヤしました。
一応円堂は無印では大介の秘伝書を足がかりとして必殺技を身に付けまくってきましたから、実は「言葉を形にする」ということにかけては既に天才と呼べる領域に到達しており、他の選手の必殺技をコピーするスキルは高かったという可能性もあります。
それでも円堂は『ムゲン・ザ・ハンド』みたいな技はいくら特訓しても習得できなかったし、何よりこんな二秒でコピーされるような真似をされたら西陰の立場がなさすぎます。「天性のセンスがある」じゃなくて「特訓によってセンスが磨かれた」みたいな言い方だったら良かったんですけどね。
『ダイヤモンドエッジ』
クラリオがついに新必殺技をお披露目しました。
「進化させた」と言われていることから、元から持っていたのではなく試合中に編み出した必殺技だと思われます。
ということはバルセロナオーブとして雷門と戦ってからこの日まで、クラリオはずっと『ダイヤモンドレイ』一本で戦ってきたということでしょうか。なんという息の長い技……。
満を持して登場した新必殺技ということで、アフロディの『ゴッドブレイク』や豪炎寺の『爆熱ストーム』のような感動と絶望感がありましたが、円堂にはあっけなく止められてしまいました。あっちも新必殺技だったので仕方ないかもしれませんが。
来週また活躍してくれる可能性もありますが、この後スペインは謎のシャインドライブで得点してしまったので、普通に一度も使わないまま終わってしまうまでありますよね。そうなったら不遇すぎますが。
『ダイヤモンドパンチ』
一体何回進化するのでしょうか。
『ダイヤモンドハンド』のパンチ版です。これは『ダイヤモンドアーム』と違ってパーをグーに変えただけなので、とっさに思いついたような技でした。それでも技フォントまで変えているのが細かいですね。
試合中にめきめき成長していくキャラは円堂ではなく立向居の方が印象強いのですが、一応円堂もリトルギガント戦で『ゴッドキャッチ』を進化させまくっていました。
それにしてもここまで亜種が多いとゲームでの扱いが難しそうですね。
・イナズマジャパンのライバルとして立ちはだかるクラリオ

本作はクラリオというキャラクターを掘り下げまくってますね。予選の相手がカスまみれだったこともあって存在感が凄まじいです。
ここまで来ると主人公達を差し置いて目立ちすぎな気もしてきましたが、クラリオはアレスの天秤の物語が始まったきっかけを作ったとも言える人物ですから、この扱いも妥当なのかもしれません。
しかし、クラリオがイナズマジャパンを気にかけていたのが「サッカーが気持ちいいから」という漠然としすぎた理由だったのは、ちょっと解せなかったです。個人的にクラリオはサッカーのリアルな残酷さを体現しているキャラというイメージだったので、そういった爽やかさとは無縁だと思っていました。
まあ、クラリオが日本を警戒していたのは豪炎寺の『ラストリゾート』を目にしたからという部分が大きく、サッカーがきもちいとかは副次的な理由だったのかもしれません。
・煌めくジェネラル

『必殺クマゴロシ・斬』だけでなく『ファイアレモネード・ライジング』すらも止めてきた敵GKのアロンソ。
力任せでは突破できないと言われている通り、『ザ・ボヨン』はシュートコースさえ読めれば無敵のキャッチ技なのかもしれません。
そんなゴールキーパーの弱点を見抜いたのは一星でした。
どうやらアロンソは読心術を使っていたようです。実際リアルサッカーでも相手の目線は重要な情報になると聞いたことがあります。
『氷結のグングニル』は単純な威力で止められなかったというよりも、遠すぎて士郎の目が見えなかったのが理由だったようですね。
もし小僧丸やのりかがいたら『北極グマ2号』や『カウンタードライブ』というせこすぎる二つの必殺技が使えたので、もっと簡単に攻略できていたのかもしれません。
野坂と一星の『ザ・ジェネラル』が発動。イナズマジャパンは禁断の技に頼ることなくアロンソのキャッチ技を攻略し、同点に追いつきました。
ログインボーナス「さすが野坂さん」も達成です。正直頑張ったのは野坂よりも一星とアツヤだと思いますが、この発言主は野坂ガチ恋勢の西陰だったので許してあげましょう。
この世で一番かっこいいキャラである野坂さんがメインとなる回な以上、彼一人で『ダイヤモンドレイ』を止めたり『ザ・ボヨン』を突破したりするぐらいのことは覚悟していたのですが、今回はそこまで目立ちませんでしたね。
『ザ・ジェネラル』を決めたとはいえ、相手の弱点を見抜いたのは一星の力です。もはや完全にイナズマジャパンの司令塔として頼られていましたが、曲がりなりにも前作ラスボスチームのキャプテンですから、このくらいはいいでしょう。
剛陣にしてもせっかく完成した『ファイアレモネード・ライジング』がすぐに止められたりで、中国戦で最強過ぎた二人が自重してきたような感覚です。
最後は衝撃のラストで幕を閉じました。
円堂vsクラリオがほぼ五分に近い以上、このまま2-2で最後にイナズマジャパンが『ラストリゾート』を決めて試合が終わるのかと思いきや、モブFW二人のシャインドライブがゴールに突き刺さりました。
まさかのキックオフゴールです。今回クラリオが円堂に対抗して成長していくシーンはリトルギガント戦を彷彿とさせましたが、よもやここまでリトルギガント戦をリスペクトしてくるとは思いませんでした。こんなん動き分析したとか関係あるんですかね……。
あと今週の回で制作者は円堂のキャラを一ミリも覚えていないということが確定しました。
次回はタイトルに明日人というワードが入っています。
明日人は今回少し目立ったとはいえ、相変わらず影が薄いですね。まあ、同じポジションには本作の主人公である野坂さんがいますから、出番を食われてしまうのも仕方ないのかもしれません。
『ラストリゾート』の発動には関わっているので、ついにそれっぽい活躍が見れるのかもしれません。