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【イナズマイレブン アレスの天秤】アニメ総評

 2018年4月より放送開始したテレビアニメ『イナズマイレブン アレスの天秤』が、先日放送を終了しました。

アレスのあにてれ

 こちらの記事では全26話に渡る物語を振り返りながら、イナズマイレブンシリーズのひとつとして見つめ直し、総評をさせていただきたいと思います。
 批判的な内容も好き放題書いているので、閲覧にはご注意ください。




歴代作品と比べて見た『アレスの天秤』


 この作品への感想として多いのが、歴代作品と比較した際の「キャラクターの掘り下げが少ない」「特訓描写が少ない」という意見だと思います。
 ここではそれらに焦点を当てながら、アレスの天秤というアニメの総括をさせていただきます。



・キャラクターの掘り下げの少なさ

 キャラクター全体の話ならば、掘り下げすぎて試合展開がおざなりになってしまうレベルには掘り下げまくっていたと思います。

 その点では少なくとも、無印一期よりは確実に掘り下げていました。
 無印一期はメインキャラの数人に焦点を当てており、円堂や豪炎寺などはこの上なく目立っていましたが、半田や少林などの他のキャラクターはほぼ背景と同化していました。
 しかし、アレスの天秤の伊那国雷門は味方キャラクター全員が必殺技を習得し、試合で活躍することができていました。無印のように公式戦で一度も必殺技を出さないまま入院してしまった選手などはいなかったです。

 そして、敵キャラクターの掘り下げ。これは無印一期の数倍はやっていました。
 帝国戦や永世戦などはどちらが主人公なのかわからなくなるぐらい、敵校のチーム事情にスポットライトが当てられていました。
 ライバルキャラクターが魅力的であると試合が終わった際のカタルシスは強くなり、物語を盛り上げることに一役買っていました。


 しかし、伊那国雷門のキャラクター全体は適度に目立っていたとはいえ、明日人を含めたメインキャラ達はというと……。
 今回、伊那国雷門の中で無印一期の円堂・豪炎寺・鬼道や、GO一期の天馬・神童・剣城レベルのキャラクターは生まれなかったと思います。もちろん人によるのですが、私の中では。
 特に三大主人公の内の一人であり、実質一番のメインキャラとして登場したはずの明日人君。少なくともこのアレスの天秤という物語においては、彼は主人公である必要性はなかったと思います。

アレス1話

 確かに伊那国雷門において明日人の貢献度は計り知れないものがありました。
 試合中には何度も得点を重ね、趙金雲の作戦を支えるキーにもなりました。試合外でも自身のプレーを見せることで仲間割れを止めたり、悩むキャプテンの背中を押してあげるなど、間違いなく伊那国雷門のMVPとも言える活躍はしていました。


 ただ、全て主人公である必要はないと思っています。
 これ、サブタイトルは「アレスの天秤」ですよね。なぜ彼はアレスの天秤と全く因縁がないのでしょう。
 無印の円堂は影山と因縁が、GOの天馬はイシドと因縁があったので、主人公の勝ちたいという執念は感じられたのですが。

 明日人は灰崎や野坂とは全く違う明るい価値観を持っていた「サッカーの伝道師」のようなポジションだった、という見方もできるかもしれません。しかし、私としては明日人はそのサッカーの伝道師としての役割を全うしていたとも思えません。
 決勝戦の王帝月ノ宮戦、明日人はサッカーとはなんたるかを教える形で灰崎と野坂を諭しました。しかし、彼らがあの言葉をきっかけに改心したとは思えません。
 改心していたとしても試合の流れに影響を及ぼしてはないと思います。最後は三大主人公の心境がまともに明らかにならないまま、剛陣先輩が全てに決着をつけてしまったのですから。

 そして何よりも、主人公ならば口だけではなく、プレーで選手を引っ張って欲しかったです。
 剛陣先輩が決勝点を決めるという流れ。前回の記事で書いた通り、剛陣先輩が得点するということ自体は良いのですが、この試合内容では明日人と灰崎が主人公である必要がありません。
 流石にせめて一得点ぐらいはして欲しかったです。確かに「サッカーは思いを繋げるためにやる」という言葉の通り、最後に剛陣先輩にアシストを決めたのは紛れもなく明日人だったのですが。あれで主人公らしい活躍をしたとは絶対言えないと思います。

 円堂は廃部寸前のサッカー部を部員をかき集めながら再興し、帝国相手にボロボロになりながらも立ち上がり、豪炎寺や鬼道といった仲間達の太陽となりました。
 天馬は剣城・黒の騎士団・神童相手に倒されながらも何度も喰らい付くことで、支配された雷門中に革命を起こしました。
 恐怖さえ覚えるようなサッカーに対する強い執着を行動で示し、何かを成し遂げるということ。明日人にはそれがなかったと思います。


 そして、上記では敵校のキャラクターが掘り下げられていたという話を、あたかもいいことのように書いたのですが……。
 尺があるならばもちろんいいことです。しかし、アレスの天秤は尺に余裕があったとは言い難いアニメ。取捨選択として正しいとは言えないと思います。
 永世戦のヒロトタツヤのゴタゴタをやるのならば、明日人にもう少し出番を与えて欲しかったです。
 アレスの天秤全体に言える話なのですが、無印キャラクターをこれでもかと登場させ、その全員にエピソードを与えて活躍させようとしているので、伊那国雷門のキャラクターの掘り下げが足りなくなっているんですよね。おそらく二期を見据えて世界編で代表入りすることになるキャラクターを優遇していたのでしょうけど。



・特訓描写の少なさ

 普通にあることにはあるのですが、歴代作品と比べると異色だったと思います。

 まず、無印一期との比較。多くのファンの方が「イナズマイレブンといえば初代!」と言い、標本として以降の作品とも比較され続けてきた、とても人気の高い作品です。
 というのも、無印一期は主人公達が特訓によってステップアップしていく描写が非常にわかりやすかったからです。
 尾刈斗戦で染岡が『ドラゴンクラッシュ』を、野生戦で壁山が『イナズマ落とし』を、戦国伊賀島戦で『炎の風見鶏』を、特訓の果てに習得していました。

 無印二期以降の作品は言わずもがな、3クール4クールかけた長編です。日常回を交えながらゆっくりと進行していたので、特訓の描写もキャラクターの描写も十分でした。
 一部例外もありますが、ひとつの必殺技を覚えようと特訓に励んだり、仲間達がコンプレックスを克服したりすることで、段階的にチームがレベルアップしていく様子を感じられました。


 伊那国雷門の選手達は、試合毎に必殺技を少しずつ習得していくことで、段階的に強くなっているということは目に見えて感じられました。
 しかし、その必殺技は特訓の果てに覚えたというわけではなく、試合毎に選手が殻を破っていったような描写もあまりなかったです。あったのは白恋戦と利根川東泉戦だけだったと思います。
 のりかの『ウズマキ・ザ・ハンド』などは、確かにイナズマイレブンらしい特訓を経て習得したものなのですが、その模様は試合中に回想として語られるのみに留まりました。テンポは良いのですが、「あらすじ」として見せられるだけではどうしても感情移入がしにくくなっています。

アレス8話

 そして、これがおそらく無印のような爽快感を感じにくいと言われている最たる理由なのですが、せっかく覚えた必殺技が試合においてはチョイ役止まりだったケースが多かったです。
 もとより必殺技は歴代イナズマイレブンでは花形として扱われ、多くの試合は新必殺技を習得したおかげで勝てたということを実感できました。しかし、アレスの天秤では監督の采配が主役としてクローズアップされる試合が多いこともあり、実感できることはあまりなかったです。
 『カウンタードライブ』や『シャイニングバード』などの勝利に直結した必殺技もありますが、あれらはよりにもよって何の説明もなく繰り出されていたので、印象には残りにくかったです。

 チームを勝利に導くのは監督の戦略であり、いつの間にか習得していた必殺技を選手が繰り出した後、ノーマルシュートか小僧丸の『ファイアトルネード』で得点して勝っていく。アレスの天秤は特訓描写が少ないというわけではなかったのですが、「特訓をして勝利を掴んだ」という事実は非常に感じにくかったと思います。



 以上二点をまとめると、アレスの天秤は味方キャラクターの描写が圧倒的に足りなかったというのが私の見解です。
 ですから「伊那国雷門のキャラクターに魅力が感じられない」という意見は多かったのだと思います。明日人達から見たサッカーや仲間に対するドラマも、伊那国雷門の特訓が明確に実を結んだ様子も、私達は観測することができませんでした。
 サブタイトルになっている「アレスの天秤」に全く絡んでいないということもあり、彼らが選択や葛藤をしていくような展開がほとんど見れなかったことも残念でした。

 ここまで描写が足りていないというのは、取捨選択やシナリオ構成を一部間違えていたということや、世界編に向けてライバルキャラクターの掘り下げを優先していたこともあると思いますが、根本的にシナリオ容量と比べて尺がなさすぎます。
 アレスの天秤のFFを勝ち進むペースは無印一期とほぼ同様だったとはいえ、本作には第二第三の主人公である灰崎や野坂、ライバルと化した無印キャラクターが多数登場しています。
 今回のシナリオ容量は、間違いなく無印二期以降の作品並にはあったと思います。それを2クールで終わらせようとするのですから、カッツカツの高速駆け足展開になるのも致し方なしでした。

 社長もイナズマウォーカーでは「世宇子戦にもう少し尺を割きたかった」と言い、限られた尺の下で製作することの難しさを語っていました。無理もない話だと思いました。
 しかし、公式がアニメを代表的なメディア展開として売り出しており、脚本にも多く関わっている以上、仕方ないで済まされることではありません。
 正直二期を見据えるのならばこれ以上削れる描写はありませんでしたし、アニメの放送スパンを延長するというのもビジネス的にそう簡単なことではないですから、今回の製作方針は間違いではなかったと考えています。ただ、あくまで「アレスの天秤」という本作単体に対する評価はどうしても落ちてしまうと思います。



各キャラクターについて


 全編通して一番好きになったキャラクターは西蔭です。控えめに言って神キャラだったと思います。
 野坂のことをただただ崇拝するのみではなく、時には激昂して迫る姿を見せ、彼自身の野坂に対する向き合い方の本気さを感じさせられました。最終話の「それでもあんたは俺のヒーローだ」という台詞が彼の全てを表していたと思います。
 ラスボスチームのGKとしての強さも申し分ありませんでした。世界編での活躍にも期待しています。

西蔭政也

 他には一話からの伏線を回収して決勝点を決めた剛陣先輩、アレスの天秤という物語を象徴する人物であった灰崎野坂もとても魅力的なキャラクターだったと思います。
 スタッフ(というか社長)は剛陣先輩みたいなキャラ大好きですよね。前々から染岡さんと砂木沼をよく優遇していましたし。
 剛陣先輩は決勝戦で『ファイアレモネード』を決めてようやく努力が実を結んだかのように描かれていましたが、準決勝でも円堂相手に『バックドラフト』で得点するという快挙を達成しているので、普通に伊那国雷門のエースストライカーと化していました。
 決勝戦で『ファイアレモネード』をやるならば『バックドラフト』を習得する話が必要だったのかは疑問が残りますが、これだけ活躍しておけば小僧丸を差し置いて日本代表に選ばれることにも違和感もなくなりましたから、これで良かったのかもしれません。ネタキャラかと思いきや普通に強キャラだったという、視聴していく内に印象が変わったキャラクターでした。


 明日人は……総括で書いたのですが、残念ながらどちらの面でも中途半端な掘り下げで終わってしまった印象です。
 もちろん嫌いなキャラではありません。ただ、主人公としての存在感は円堂や天馬、ひいては灰崎や野坂と比べても劣ってしまっていたと思います。
 とにかく周りに説教する役回りばかりだったので、もう少し彼自身の人間性がわかるイベントがあれば良かったと思いました。
 オリオンの刻印ではその辺りに期待しています。まだ父親の伏線も回収されていないので、何かあるはず。

 また、嫌いなキャラというわけではありませんが、杏奈も本当にいいところが貰えなかったキャラだったと思いました。
 敵校の選手を好きになるのならば何か理由が欲しかったのですがただの一目惚れであり、ずっと野坂の尻を追っかけていただけでした。
 西蔭のように野坂の生き方に影響を与えるわけでもなく、味方チームのマネージャーというそれなりに重要なポジションにいるのにも関わらず、単なるミーハーで終わってしまったのは残念でした。


 そして、アレスの天秤を語る上で欠かせないキャラクターといえば、監督の趙金雲氏です。「監督にしては異常に台詞が多い」という説明通り、とてもおしゃべりな監督でした。
 歴代の監督も采配によって選手達を勝利へと導いていましたが、趙金雲はその貢献度が歴代監督の中でもずば抜けてトップであり、予選の試合は全て彼のおかげで勝てていたと言っても過言ではありませんでした。
 選手達の出番を食ってしまっていたことには賛否が分かれると思いますが、無口で言葉足らずな歴代の監督とは一線を画しており、見ていて楽しい監督であることは間違いなかったです。
 なお、歴代の監督と同様に後半はフェードアウトしてしまいました。白恋戦で言っていたように、予選で介入しすぎていたので本選では選手に任せていたのかもしれませんが、あまりにも何の説明もなく空気になっていたので驚きました。
 伊那国雷門は無事優勝を果たしましたが、彼についてはまだ多くが包まれたまま。オリオンの刻印でもイナズマジャパンの監督として就任したようですが、また最強な采配で勝利を導いてくれるのでしょうか。

趙金雲


 ちなみに必殺技だと『風神雷神』がぶっちぎりで好きです。
 他には『北極グマ2号』、『ゴッドノウズインパクト』、『キングス・ランス』が印象に残りました。



各試合の振り返り


 各試合回を振り返りながら、五段階評価をしていきたいと思います。


1.vs星章
(評価不能)


 一戦目特有の負け試合だったので評価不能です。
 この試合では1-10で大敗を喫してしまったので、伊那国雷門はこの時点では星章(というか灰崎)には地力が及ばないチームであることがわかりました。
 先制点を決められた経緯が未だに意味不明なのですが、ゲームだと詳しく語られたりするのでしょうか。


2.vs美農道三
★★★☆☆


 ついにイナズマイレブンが帰ってきた、ということが感じられてとても興奮したことを覚えています。
 守備の固い相手を攻略していく過程はやはり面白いものですね。痺れを切らして攻めてきた相手を『ザ・ウォール』で迎撃する、相手のオーバーライド技を『氷の矢』で突破するなど、必殺技が生き生きしていた試合でした。
 ノーマルシュートによる得点や監督の戦略の重要性など、今後のこのアニメの方向性がわかる大事な回だったと思います。


3.星章学園vs木戸川清修
★★☆☆☆


 なにぃ!? 俺がキーパーだと!?
 灰崎をGKにコンバートした理由などは考察のし甲斐があって面白かったです。
 豪炎寺が武方三兄弟と力を合わせて繰り出した『爆熱ストーム』、帝国学園が得意とする必殺技であった『デスゾーン』、とにかくかっこいい『スペクトルマグナ』など、必殺技も魅力的でした。
 惜しむべくはやはり木戸川の守備陣の弱さ。これあちらの世界でGKが戦犯とか言われてボロクソに叩かれてしまうのでは。
 灰崎をGKにした理由もリスクリターンが見合ってるとは言い難く、理解はできるけど納得はできませんでした。


4.vs御影専農
★★☆☆☆


 監督が御用されたことによって、伊那国雷門は初めて自分の力だけで戦うことになった……という展開ではなかったようです。
 牢屋の中から指示を出すのはいくらなんでも常軌を逸していました。御影が得意としていたデータに基づく戦術とは一体……。
 4-0というスコアは歴代でも珍しい大勝であり、相手チームに全くいいところがないまま終わってしまいました。
 回想とはいえ『ウズマキ・ザ・ハンド』を特訓して習得したのはイナズマイレブンらしくて良かったと思います。


5.vs帝国
★★★☆☆


 永世戦と比べればかなりマシですが、敵校が身内で揉めていた試合となります。
 しかし、影山はイナズマイレブンを代表するキャラクターですから、彼を出すのであれば扱いとしては妥当だったと思いました。影山の策も視聴中は様々な予想ができて面白かったです。
 特訓によって習得した『グラビティケージ』『北極グマ2号』のコンボは爽快感がありました。新必殺技が決め手となっていた数少ない試合です。


6.vs星章(二戦目)
★★☆☆☆


 試合の仕組み方がご都合と言われても仕方ないほど強引だったので、陰謀が絡んでいるのかと思いきやそんなことはなかったです。
 予選最終試合ということで、戦略と戦略の応酬のような試合でした。両チーム共に三失点するまで様子見!
 両チームの守備陣が活躍せず、攻撃陣同士の殴り合いとなっていたのは少し残念でした。が、その攻撃陣同士、明日人と灰崎の関係性はとても熱かったですね。


7.vs世宇子
★☆☆☆☆


 ある意味イナズマイレブン史に残る試合ではないでしょうか。
 世宇子は神のアクアがなければまともに戦うことができない、ということを見せたいのが作者の意図だというのならば話は別ですが。
 「無印キャラの扱いが雑になるのは仕方ない」という意見もありますが、無印キャラ云々ではなく試合そのものの扱いが雑です。前年度準優勝校の名目で登場した全くの新チームが相手だったとしても、同じように言われていたと思います。


8.星章vs王帝月ノ宮
(評価不能)


 所謂負けイベントだったので評価不能です。
 この試合の方が尺を多く割かれている辺り、やはりアレスは灰崎と野坂がメインの物語なのだと感じました。


9.vs白恋
★★★★☆


 好きな試合NO.2です。
 味方選手が団結して敵の戦略を破る様子は面白く、敵選手も魅力的なライバルキャラクターとして適度にキャラが立っており、見応えのある試合でした。

 ギスギスした雰囲気を体を張ったプレーで解決する明日人も良かったです。ある意味明日人が一番主人公していたと言っても過言ではない場面だったと思います。
 のりかが自分の殻を破ったことで生まれた『マーメイドヴェール』で試合を決めたというのも感動できました。
 強いて言うならば相変わらず敵の守備陣が弱すぎたのが残念でした。GKが一度も必殺技を出さないという。


10.vs永世
★★☆☆☆


 前半★一つ、後半★四つぐらいでしょうか。最初の二話で身内同士の回想やゴタゴタを延々と見せられ、このアニメの主人公誰だっけ状態になったのはどうしようもなく嫌でした。
 無印のヒロト(現タツヤ)は好きなのですが、やはり主役は明日人達です。敵チームが身内の中で勝手に問題を発生させて身内の中で勝手に解決してしまうのは、ライバルとして正しい姿とは言えませんよね。利根川東泉戦みたいに身内だけでなく対戦相手との対話が見たかったです。
 最後の一話は久し振りに守備陣が活躍していたこともあって良かったです。


11.vs利根川東泉
★★★★★


アレス23話

 神試合でした。この試合を見るためにこのアニメを見ていたのだと思いました。
 冒頭ではキャラクターの掘り下げや特訓描写の少なさが問題であるとしましたが、この試合は例外だったと思います。
 道成キャプテンの『ビクトリーライン』と円堂の『風神雷神』の勝負は、アレスの天秤史上最高に熱い場面。とにかく円堂がライバルキャラとして理想的すぎました。
 23話は何度でも見直したいぐらい大好きです。


12.vs王帝月ノ宮
★★☆☆☆


 上記の総括でも書いた通り、卍人の持つ未知なる力卍を示すためにも剛陣先輩の『ファイアレモネード』で決めるということ自体は理に適っているとは思いますが、流石に主人公達にもう少し出番は欲しかったところです。
 明日人の演説の後だったということもあり一得点ぐらいは望んでいたのですが、明日人は剛陣先輩にアシストを決めただけ、灰崎はDFしてただけでした。
 明日人と灰崎の合体技とか、期待する方が間違いだったんですかね……。アレスとの因縁に決着をつけるという意味では、灰崎の存在は絶対に欠かせないと思います。



総評

 
 毎週感想で書けなかったことをぶちまけたことで、ネガティブな文章が多くなってしまったことをお詫び申し上げます。
 しかし、誤解されそうではありますが、このアニメのことを面白いと思っていなかったら毎週あんなに長い記事は書けないです。

 確かに一部の描写の少なさには納得がいきませんでしたが、特訓や掘り下げがない分「全話試合回」ということでとてもテンポが良く、肩の力を抜いて見るにはとても適しているアニメだと思いました。
 白恋戦や利根川東泉戦などは特に従来のイナズマイレブンらしい展開を汲んでおり、とても面白かったです。
 感情移入ができないキャラクターもいましたが、西蔭や剛陣先輩や灰崎など、魅力的なキャラクターも数多く生まれました。少なくともこのアニメの放送中は、非常に充実した半年間を過ごすことができました。


 また、納得ができなかった展開があったとはいえ、明日人達の物語はここで終わりではありません。
 アレスの天秤を全編通して見た結論ですが、この物語は言ってしまえば前編後編の内の前編にあたる話。いわば世界編までの繋ぎだったという印象がとても強かったです。
 味方キャラクターではなく敵キャラクターの描写が優先されてきたのは、彼らが後に日本代表という形で味方となるからだと思われます。

 アニメの尺不足の問題は公式も重々承知しており、駆け足となってしまったことも本意ではないようです。
 オリオンの刻印ではそのような尺の問題に苛まれることなく放送されるとしたら、歴代作品のような熱い試合を見ることができると思います。なんせ日本代表のキャラクターの掘り下げは、既にほとんどやり切ってしまっているのですから。



 終わりよければ全てよし。オリオンの刻印で描かれる8年振りのFFIに期待しております。

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非公開コメント

No title

尺が減り、キャラは増え、主人公は三人に!
となれば、こうなるのも仕方ないですね
尺をもっと増やせなかったのかと思いますが、そもそもゲームの延期をしまくっていて全貌どころか欠片も情報が無いなど、
そもそもレベルファイブ自体がイナイレに力を入れてない可能性...??
レベルファイブが今力を入れてるのってなんですかね

キャラの掘り下げ不足や技習得の唐突さは自分も感じました。加えますとメイン格のキャラばかり技を使うのも気になりました。例にあげますと王帝は決勝の相手なのに野坂と西蔭以外のメンバーは技なしとか、技を使わないキーパーとか。新しい技を考えるのが大変だったのでしょうか。
後個人的に気になるのはスポンサーつけないとサッカー出来ない設定ですね。フィフスセクターの管理サッカー程ではないのでしょうが、酷い状態だと思うので、投げっぱなしはもやもやします。スポンサーの設定も上手く活かされているとは思えませんし。

利根川戦は確かに良かったですね。対戦相手の円堂もそうですし、道成のキャラも上手く掘り下げられていました。新技もかっこいいですし。
あえて欠点を言うなら、ギスギス状態の雷門は見ていて辛かったです。その描写があるから本気で悩む道成と、その後の挽回描写が活きるとも言えますが。

No title

> さん

オリオンの刻印はアレスの天秤と比べてかなり長いらしいので、オリオンの刻印の尺を削ってアレスの天秤に分けてあげることは可能だったかなと思います。
今一番力を入れている作品は流石にイナズマイレブンだと思っていますが、他にも妖怪ウォッチやらレイトンやら様々なコンテンツを展開している会社ですから、手が回っていないのだと考えています。
それでもここまで延期を繰り返しているのは、企業としてどうなんだろうと思ってしまいますよね……。


> さん

確かに全編通してキーパーが頑なに技を使いませんでしたね。そのせいで馬鹿試合とか散々言われていた気がします。
モブが積極的に必殺技を繰り出していたチームって、星章学園ぐらいだったと思います。せめてキーパーぐらいは必殺技を使って欲しかったですね。
スポンサー制度は本当に何だったのかわからないまま終わってしまいました。どう考えても良い制度ではないと思うのですが、登場人物達から言及されることが全くなかったですね。オリオンの刻印では回収されるのでしょうか。
利根川東泉戦は、確かに前半戦はあまり良くなかったですね。仲間割れは道成を覚醒させるために用意した展開だったと思いますが、かなり唐突に感じられました。
プロフィール

ブログ管理人

Author:ブログ管理人
【好きなゲーム】
・イナズマイレブンGOストライカーズ2013
・科学ADVシリーズ
・大乱闘スマッシュブラザーズSP

【経歴について】
イナズマイレブンGOストライカーズ2013というゲームのオンライン対戦で、最終ランキング3位でした。今でも遊んだりゲームの考察を当ブログで落とすことがあります。
科学ADVシリーズは全作品プレイ済みで、CHAOS;CHILDについては三週しました。
スマブラはエンジョイ勢です。(スマメイト最高レート1600)

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