
【アレスの天秤】26話(感想)
・人間の持つ未知なる力の答え「ファイアレモネード」
「キャスティングアーム」
西蔭の新キャッチ技。腕が伸びました。
その後の場面では一度も使用せず、全て「王家の盾」で済ませていたので、単純に強い必殺技ではないようですね。さながら「バックドラフト」や「メテオドロップ」のような、意表を突くタイプのシュート技に対応するためのキャッチ技でしょうか。
尤も、「火だるまバクネツ弾」がそのようなシュート技には見えませんが……。あれを止める時点で相当威力の高い必殺技だと思うのですが、一度しか見ることはありませんでした。
「スカイウォーク」
野坂がいきなり繰り出したドリブル技。空を歩きました。
「スカイウォーク」はGOで信助が使っていた必殺技です。ということで、GOの必殺技がアレスの天秤で初登場しました。
これでGOにあった必殺技はアレスの天秤でも出すつもりがあるという意志を見せてくれたので、ゲームでは他にも実装されるかもしれませんね。「トリックボール」や「エレファントプレス」辺りのメインキャラと関わりのない必殺技は出しやすそうです。
「グレートマックスなオレ」なんかはかなり人気も高かったですが、流石に出すのは厳しいでしょうか。あれは210年後の必殺技ですし。
「氷の槍」
氷裏の新しい必殺技です。
「氷の矢」はパスの必殺技だったわけですが、これはそのままゴールへ向かって行ったのを見る限りシュート技のようですね。
一応新必殺技なのですが、残念ながら西蔭には普通にキャッチされてしまいました。
「ファイアレモネード」
剛陣先輩の新必殺技です。
一話から名前だけ登場していた幻の必殺技を現実にしてしまうという、究極の伏線回収です。ここまで長いスパンで完成させた必殺技は、イナズマイレブンでは初めてだったと思います。
隣で小僧丸がオリジナル技を繰り出している中でなおレモネードレモネード言っていたのは、お父さんの影響もあったのですね。
「ファイア弾道補正」や「バックドラフト」などによる搦め手は得意としていたものの、明日人や小僧丸と比べると単騎での決め手に欠ける剛陣先輩でしたが、ついに「ここぞって時に」嘘を本当にしてしまいました。スプラッシュ!
・ただひとり、自分だけのてっぺんを目指した者
決勝戦のスコアは3-2となりました。
決勝点を決めた人物が明日人でも灰崎でもなく、まさかの剛陣先輩です。剛陣先輩が物語に終止符を打つことになるとは、こんなの誰が予想したでしょうか。
無印であれば染岡さんが、GOであれば倉間が決勝点を決めて勝つようなものです。
準決勝で円堂を突破するという快挙も成し遂げていましたから、もはや彼は伊那国雷門最強のストライカーと呼べるほどに活躍はしていると思います。明日人の「シャイニングバード」とか白恋戦以前の相手にしか通用しなかったわけですから。
剛陣先輩が活躍しすぎたせいで、灰崎が正直なんの為に来たんだよ感がすごいのですが大丈夫なのでしょうか。
まあ、今回灰崎が無双して勝つようであれば雷門らしい試合ではなくなってしまうので、これはこれで良かったのかもしれません。一応「グリッドオメガ」を攻略するという活躍は見せましたしね。
最後は主人公達が決めて欲しかったという気持ちは確かにありましたが、アレスの天秤を否定するという意味では剛陣先輩によるトドメは適任だったと思っています。
ピッチの22人の選手のデータを算出し、最も勝率の高い戦法を取るのが王帝月ノ宮のサッカーです。
対して伊那国雷門が取った最後の攻めの一手とは、最もシュート得点回数が少ないストライカーである、剛陣先輩にボールを回し続けるというものでした。
これが王帝月ノ宮ならば、相手の意表を突くシュート以外ではほぼ得点が成功していない選手にボールを集めようとするでしょうか? 試合途中で成長することを願って、ノーマルシュートしかしない選手の背中を押そうとするでしょうか?
しかし、明日人と小僧丸は剛陣先輩のことを信じ、少ない残り時間の中、彼にパスを出し続けました。
剛陣先輩はチームメイトの期待に答える形で、自分が雷門へ行く前からずっと思い描いていたシュートを、ついに実現させたのでした。
これがアレスの天秤のサッカーには存在しない、人間の未知なる力による勝利だったと思います。
人間らしさとは無縁なプログラムサッカーではなく、泥臭い努力をした者に対して勝利の女神は微笑む。実にイナズマイレブンらしい結末だったと思います。
・野坂悠馬、命を賭けた策略
野坂の言動はこれまで多くが謎に包まれていましたが、今回ついに全てが明らかになりました。
結局、野坂がどういう想いで決勝戦に臨んでいたか、前回の時点ではわかっていなかったんですよね。
決勝戦の結果によってアレスの天秤の存在意義が決まるというのはわかりますが、彼自身はどうなって欲しいのかという感情が不明でした。
勝利することでアレスの天秤によるサッカーを肯定したいのか、はたまた敗北することで否定したいのか。
これまでの言動及び自身が携わっている以上は前者なのかなと思っていましたが、今回の話を見る限りでは後者だったのでしょうか。
自分がアレスの天秤の最大の被害者であり、情報操作によってもみ消された闇の部分を全て把握し、あれだけ寝首を掻く下準備をしておきながら、プログラムを肯定したいという気持ちは流石になかったでしょう。
野坂は決勝戦が始まる前から既に、御堂院をギロチン台にかけていたも同然だったというわけですね。
代償はあるものの、人智を超える力を手に入れることができるのがアレスの天秤というプログラムです。その力すらも人の力に負けてしまうということがわかれば、いよいよアレスの天秤は存在意義がなくなってしまいます。
ですから野坂はこの決勝戦で、自身が敗北することによって、明日人と灰崎が勝利することによってそれを証明したかったのだと思います。
「何かを成し遂げたい」と言っている以上、野坂自身は結果がどう転んでもいいと考えていたのかと思われていましたが、彼の本当の気持ちはアレスの天秤を潰したい、というものだったと思います。
わざわざ手術を遅らせて試合に出るような危険を冒さずとも、自分を証拠品として提出すればGGやんけと言われるかもしれませんが、前述のように彼としてもアレスの天秤を真の意味で否定したかったのでしょう。
それに、王帝月ノ宮が敗北してアレスの天秤の信用が下がった今動くことにこそ意味があると言えます。
最終的には試合終盤で王帝月ノ宮が「アレスの天秤なんて関係ない!卍俺達のサッカー卍をやろう!」と言う展開になるのかと思っていたのですが、この敗北によってアレスの天秤が意味を失ったと野坂が認めている以上、彼らは試合が終わるそのときまでアレスの天秤の呪縛からは逃れられなかったのですね。
今までずっとアレスの天秤の下で練習を積んできた以上、いきなり逃れる術なんて存在しないのですが。そう思うと悲しい決勝戦だったと思います。
野坂の命を賭けた策略によって、アレスの天秤は完膚なきまでに叩きのめされることになりました。
サブタイトルにもなっていたアレスの天秤による暗躍は、これにて幕を閉じたのでした。

これにてアレスの天秤の半年間に渡る放送が終了しました。終わってみるととてもあっという間でしたね。
スタッフの方々、製作お疲れ様でした。半年間毎週を楽しみにしながら生きていました。
大体は今までの感想のまとめのようになると思いますが、後々アレスの天秤の総括・総評のような記事を投稿したいと考えています。
これまで記事において否定的なことを書くのはなるべく自重していたのですが、そういう部分も含めて書けたらいいなぁと。総括といっても簡潔なものになると思うので、来週中には上げられると思います。
「キャスティングアーム」
西蔭の新キャッチ技。腕が伸びました。
その後の場面では一度も使用せず、全て「王家の盾」で済ませていたので、単純に強い必殺技ではないようですね。さながら「バックドラフト」や「メテオドロップ」のような、意表を突くタイプのシュート技に対応するためのキャッチ技でしょうか。
尤も、「火だるまバクネツ弾」がそのようなシュート技には見えませんが……。あれを止める時点で相当威力の高い必殺技だと思うのですが、一度しか見ることはありませんでした。
「スカイウォーク」
野坂がいきなり繰り出したドリブル技。空を歩きました。
「スカイウォーク」はGOで信助が使っていた必殺技です。ということで、GOの必殺技がアレスの天秤で初登場しました。
これでGOにあった必殺技はアレスの天秤でも出すつもりがあるという意志を見せてくれたので、ゲームでは他にも実装されるかもしれませんね。「トリックボール」や「エレファントプレス」辺りのメインキャラと関わりのない必殺技は出しやすそうです。
「グレートマックスなオレ」なんかはかなり人気も高かったですが、流石に出すのは厳しいでしょうか。あれは210年後の必殺技ですし。
「氷の槍」
氷裏の新しい必殺技です。
「氷の矢」はパスの必殺技だったわけですが、これはそのままゴールへ向かって行ったのを見る限りシュート技のようですね。
一応新必殺技なのですが、残念ながら西蔭には普通にキャッチされてしまいました。
「ファイアレモネード」
剛陣先輩の新必殺技です。
一話から名前だけ登場していた幻の必殺技を現実にしてしまうという、究極の伏線回収です。ここまで長いスパンで完成させた必殺技は、イナズマイレブンでは初めてだったと思います。
隣で小僧丸がオリジナル技を繰り出している中でなおレモネードレモネード言っていたのは、お父さんの影響もあったのですね。
「ファイア弾道補正」や「バックドラフト」などによる搦め手は得意としていたものの、明日人や小僧丸と比べると単騎での決め手に欠ける剛陣先輩でしたが、ついに「ここぞって時に」嘘を本当にしてしまいました。スプラッシュ!
・ただひとり、自分だけのてっぺんを目指した者
決勝戦のスコアは3-2となりました。
決勝点を決めた人物が明日人でも灰崎でもなく、まさかの剛陣先輩です。剛陣先輩が物語に終止符を打つことになるとは、こんなの誰が予想したでしょうか。
無印であれば染岡さんが、GOであれば倉間が決勝点を決めて勝つようなものです。
準決勝で円堂を突破するという快挙も成し遂げていましたから、もはや彼は伊那国雷門最強のストライカーと呼べるほどに活躍はしていると思います。明日人の「シャイニングバード」とか白恋戦以前の相手にしか通用しなかったわけですから。
剛陣先輩が活躍しすぎたせいで、灰崎が正直なんの為に来たんだよ感がすごいのですが大丈夫なのでしょうか。
まあ、今回灰崎が無双して勝つようであれば雷門らしい試合ではなくなってしまうので、これはこれで良かったのかもしれません。一応「グリッドオメガ」を攻略するという活躍は見せましたしね。
最後は主人公達が決めて欲しかったという気持ちは確かにありましたが、アレスの天秤を否定するという意味では剛陣先輩によるトドメは適任だったと思っています。
ピッチの22人の選手のデータを算出し、最も勝率の高い戦法を取るのが王帝月ノ宮のサッカーです。
対して伊那国雷門が取った最後の攻めの一手とは、最もシュート得点回数が少ないストライカーである、剛陣先輩にボールを回し続けるというものでした。
これが王帝月ノ宮ならば、相手の意表を突くシュート以外ではほぼ得点が成功していない選手にボールを集めようとするでしょうか? 試合途中で成長することを願って、ノーマルシュートしかしない選手の背中を押そうとするでしょうか?
しかし、明日人と小僧丸は剛陣先輩のことを信じ、少ない残り時間の中、彼にパスを出し続けました。
剛陣先輩はチームメイトの期待に答える形で、自分が雷門へ行く前からずっと思い描いていたシュートを、ついに実現させたのでした。
これがアレスの天秤のサッカーには存在しない、人間の未知なる力による勝利だったと思います。
人間らしさとは無縁なプログラムサッカーではなく、泥臭い努力をした者に対して勝利の女神は微笑む。実にイナズマイレブンらしい結末だったと思います。
・野坂悠馬、命を賭けた策略
野坂の言動はこれまで多くが謎に包まれていましたが、今回ついに全てが明らかになりました。
結局、野坂がどういう想いで決勝戦に臨んでいたか、前回の時点ではわかっていなかったんですよね。
決勝戦の結果によってアレスの天秤の存在意義が決まるというのはわかりますが、彼自身はどうなって欲しいのかという感情が不明でした。
勝利することでアレスの天秤によるサッカーを肯定したいのか、はたまた敗北することで否定したいのか。
これまでの言動及び自身が携わっている以上は前者なのかなと思っていましたが、今回の話を見る限りでは後者だったのでしょうか。
自分がアレスの天秤の最大の被害者であり、情報操作によってもみ消された闇の部分を全て把握し、あれだけ寝首を掻く下準備をしておきながら、プログラムを肯定したいという気持ちは流石になかったでしょう。
野坂は決勝戦が始まる前から既に、御堂院をギロチン台にかけていたも同然だったというわけですね。
代償はあるものの、人智を超える力を手に入れることができるのがアレスの天秤というプログラムです。その力すらも人の力に負けてしまうということがわかれば、いよいよアレスの天秤は存在意義がなくなってしまいます。
ですから野坂はこの決勝戦で、自身が敗北することによって、明日人と灰崎が勝利することによってそれを証明したかったのだと思います。
「何かを成し遂げたい」と言っている以上、野坂自身は結果がどう転んでもいいと考えていたのかと思われていましたが、彼の本当の気持ちはアレスの天秤を潰したい、というものだったと思います。
わざわざ手術を遅らせて試合に出るような危険を冒さずとも、自分を証拠品として提出すればGGやんけと言われるかもしれませんが、前述のように彼としてもアレスの天秤を真の意味で否定したかったのでしょう。
それに、王帝月ノ宮が敗北してアレスの天秤の信用が下がった今動くことにこそ意味があると言えます。
最終的には試合終盤で王帝月ノ宮が「アレスの天秤なんて関係ない!卍俺達のサッカー卍をやろう!」と言う展開になるのかと思っていたのですが、この敗北によってアレスの天秤が意味を失ったと野坂が認めている以上、彼らは試合が終わるそのときまでアレスの天秤の呪縛からは逃れられなかったのですね。
今までずっとアレスの天秤の下で練習を積んできた以上、いきなり逃れる術なんて存在しないのですが。そう思うと悲しい決勝戦だったと思います。
野坂の命を賭けた策略によって、アレスの天秤は完膚なきまでに叩きのめされることになりました。
サブタイトルにもなっていたアレスの天秤による暗躍は、これにて幕を閉じたのでした。

これにてアレスの天秤の半年間に渡る放送が終了しました。終わってみるととてもあっという間でしたね。
スタッフの方々、製作お疲れ様でした。半年間毎週を楽しみにしながら生きていました。
大体は今までの感想のまとめのようになると思いますが、後々アレスの天秤の総括・総評のような記事を投稿したいと考えています。
これまで記事において否定的なことを書くのはなるべく自重していたのですが、そういう部分も含めて書けたらいいなぁと。総括といっても簡潔なものになると思うので、来週中には上げられると思います。