
【アレスの天秤】23話(感想)
・進化した伝説「風神雷神」
「バックドラフト」
誰もが待ち望んだ剛陣先輩の必殺技。
このまま二期まで必殺技を出さないんじゃないかと言われるぐらい出し渋っていましたが、今回ついにお披露目となりました。
小僧丸の「ファイアトルネード」、明日人の「イナビカリ・ダッシュ」からの連携によって繰り出されたということもあって、どこからどこまでが「バックドラフト」なのかがわかりにくいです。あの炎が逆流するエフェクトは、果たして「ファイアトルネード」から繋いだからこそ発生したのでしょうか。
オーバーライド説もあったりとよくわからない技ですが、おそらくは普通に剛陣先輩の個人技でしょう。シュートチェイン技だと思われます。
ここまで溜めた甲斐もあって扱いは伊達ではなく、円堂から初めてゴールを奪ったという伝説的な必殺技となりました。
どんなシュートにでも反応できるという野生の勘を持っている、剛陣先輩だからこそ使えたシュート技だったというのがいいですね。これまでの試合での本人の軌跡が、ついに実を結んだのだと思いました。
剛陣先輩はああ見えて意外とテクニカルなストライカーなので、ゲームだとチェインシューターとかついてるかもしれません。
「風神雷神」
円堂の新たなる必殺技。
無印の円堂の必殺技のほとんどは大介の秘伝書・助言を元にして習得したものでしたが、これは何気に自力で編み出した必殺技ですよね。
利根川東泉の下で鍛錬を積み、明日人達とぶつかることができたこの世界線だからこそ、新しく顕現した力なのだと思いました。

モーション・扱い的には進化した「マジン・ザ・ハンド」でしょうか。
「マジン・ザ・ハンド」はサイドからのシュートに弱いという弱点があった(らしい)ので、今回はそこを突かれて失点してしまいましたが、「風神雷神」はそんなウィークポイントもしっかりカバーしていました。
マジンの数が増えるという、わかりやすくど派手な演出がかっこいいですね。
GOで言うところの「化身」を二体同時に召喚してしまうという、とても型破りな必殺技でした。GOでもそんなことができた選手は一人もいなかったのに……やはり円堂は生きる伝説です。
これまでの円堂のキャッチ技といえば、ゴッドハンドの使い方を変えるかマジンさんがイメチェンするかのどちらかだったので、「風神雷神」はそういう意味でも新鮮な必殺技でした。
発動時の力強い叫びも印象的です。とにかく完成度が高すぎて、個人的に今作で出てきた必殺技の中で一番好きです。
「ビクトリーライン」
明日人、小僧丸、道成の合体シュート技。初見ではまさか「ジェットストリーム」か!?と勘違いしました。
伊那国雷門は「ザ・ウォール」と「ファイアトルネード」以降はめっきり旧作技を習得しなくなってきていますが、これは彼らが地力をつけているという象徴なのでしょうか。
無印の曲が流れつつ無印最強の技が登場したならば、それはそれで懐古厨歓喜の演出ではありましたが、あくまでこの物語はアレスの天秤である、ということで。どう見ても「ジェットストリーム」を意識した合体技だとは感じましたが。
三方向から攻めることで相手GKのキャッチ技の威力を分散させる、というからくりなのでしょうか。これシュートが三つとも入っちゃったら何点としてカウントするんでしょう。
なんにせよ円堂の「マジン・ザ・ハンド」を超える「風神雷神」を真正面から破ってしまった技であり、これまでに登場したシュート技の中でも最強格の強さを誇ります。
今後も無印三期の「グランドファイア」や「皇帝ペンギン3号」のように主砲とも言える必殺技として活躍していく……と思いたいですが、幻の技となってしまいそうな……。
・2-1で勝利!
やはり相手GKが円堂であり、重要ポジションのストライカーが相手チームにいないとなれば、スコアが落ち着くことは自明でした。
サッカーらしい点差になっただけでここまで面白くなるものなのかと思いました。DFとGKが活躍している試合ってすごい。
ちなみに2-1は歴代でもあまりなかったスコアだったと思います。
個人的には神回だったと思います。
何よりも円堂がかっこよすぎました。旧作キャラクターであるという思い入れを抜きにしても、敵校のライバルとして非常に魅力的だと思えました。
試合の途中で成長する強さ、シュートを前にした際の気迫。要所要所で見せる表情や発言も光っており、全てが敵GKとして完璧すぎました。
自身だけでなく対戦相手とも高めあうことで、まさしく強化委員として理想的とも言える仕事ぶりをしていました。
強いて言うなら、二話分あったとはいえ試合パートがあまり長くなかったことは残念でした。
円堂が新必殺技を習得し、ぽん子が参戦し、さあこれからだというところで終わってしまいました。ミラクルリベロの坂野上君も必殺技を出すかと思いきや、ノーマルシュートを撃っただけで見せ場が終了してしまうとは。
まあ、これが利根川東泉というチームだった、ということなのかもしれません。なにしろ坂野上もぽん子も初心者なので、必殺技を使えなくても仕方ありません。
円堂のワンマンチームという声もあるかもしれませんが、サッカーはGK一人が最強なら勝てるというわけではないですから、彼らは初心者ながらも坂野上を中心としたチームワークで地道に勝利を重ねてきました。
フィールドプレイヤーが唯一繰り出した必殺技は合体技の「天竜」であり、利根川東泉は正に連携の力で勝ち上がってきたチームなのだと印象付けられました。
・よみがえれ、イナズマ伝説!
今回特筆すべきは、挿入歌として「立ち上がリーヨ(リローデッドVer.)」が流れたことです。
正直泣きそうになりました。別バージョンとはいえ10年前に誕生した曲をここで使うのは反則すぎて。
「風神雷神」発動時の円堂の叫びから、この曲が流れる演出が素晴らしすぎました。必殺技のかっこよさも相まって最高です。
対する伊那国雷門の必殺技は、一縷の望みに賭けた合体技「ビクトリーライン」。
道成キャプテンはすっかり一皮剥けましたね。今の俺達なら必ずできると後輩を鼓舞し、ぶれは俺が補正すると言って体を張り。
キャプテンというか先輩というか人間として最強すぎました。撃つときの「いくぞ!」「はい!」という三人の掛け合いもかっこよかったです。
円堂がチームの期待を背負った決意を抱き、一瞬だけ特訓時の回想が流れる演出も良かったですね。シュートを止める時の作画枚数も多く、円堂の気迫が伝わってきました。
円堂対道成、お互いに一人の選手としてだけではなく、キャプテンとしてチームの想いを必殺技に込めた上での勝負でした。
この「風神雷神」と「ビクトリーライン」のぶつかり合いは、アレスの天秤史上最高に熱かったと思いました。
個人的には今までで一番面白い回だったので良かったです。
次回はいよいよ決勝戦となりますが、野坂に這い寄る病魔の手、ボロボロになった道成の右足など、とても穏便な試合とはなりそうにないほどに不穏な空気を漂わせています。
野坂、道成、そして灰崎。一体彼らはこれからどうなってしまうのでしょうか。
「バックドラフト」
誰もが待ち望んだ剛陣先輩の必殺技。
このまま二期まで必殺技を出さないんじゃないかと言われるぐらい出し渋っていましたが、今回ついにお披露目となりました。
小僧丸の「ファイアトルネード」、明日人の「イナビカリ・ダッシュ」からの連携によって繰り出されたということもあって、どこからどこまでが「バックドラフト」なのかがわかりにくいです。あの炎が逆流するエフェクトは、果たして「ファイアトルネード」から繋いだからこそ発生したのでしょうか。
オーバーライド説もあったりとよくわからない技ですが、おそらくは普通に剛陣先輩の個人技でしょう。シュートチェイン技だと思われます。
ここまで溜めた甲斐もあって扱いは伊達ではなく、円堂から初めてゴールを奪ったという伝説的な必殺技となりました。
どんなシュートにでも反応できるという野生の勘を持っている、剛陣先輩だからこそ使えたシュート技だったというのがいいですね。これまでの試合での本人の軌跡が、ついに実を結んだのだと思いました。
剛陣先輩はああ見えて意外とテクニカルなストライカーなので、ゲームだとチェインシューターとかついてるかもしれません。
「風神雷神」
円堂の新たなる必殺技。
無印の円堂の必殺技のほとんどは大介の秘伝書・助言を元にして習得したものでしたが、これは何気に自力で編み出した必殺技ですよね。
利根川東泉の下で鍛錬を積み、明日人達とぶつかることができたこの世界線だからこそ、新しく顕現した力なのだと思いました。

モーション・扱い的には進化した「マジン・ザ・ハンド」でしょうか。
「マジン・ザ・ハンド」はサイドからのシュートに弱いという弱点があった(らしい)ので、今回はそこを突かれて失点してしまいましたが、「風神雷神」はそんなウィークポイントもしっかりカバーしていました。
マジンの数が増えるという、わかりやすくど派手な演出がかっこいいですね。
GOで言うところの「化身」を二体同時に召喚してしまうという、とても型破りな必殺技でした。GOでもそんなことができた選手は一人もいなかったのに……やはり円堂は生きる伝説です。
これまでの円堂のキャッチ技といえば、ゴッドハンドの使い方を変えるかマジンさんがイメチェンするかのどちらかだったので、「風神雷神」はそういう意味でも新鮮な必殺技でした。
発動時の力強い叫びも印象的です。とにかく完成度が高すぎて、個人的に今作で出てきた必殺技の中で一番好きです。
「ビクトリーライン」
明日人、小僧丸、道成の合体シュート技。初見ではまさか「ジェットストリーム」か!?と勘違いしました。
伊那国雷門は「ザ・ウォール」と「ファイアトルネード」以降はめっきり旧作技を習得しなくなってきていますが、これは彼らが地力をつけているという象徴なのでしょうか。
無印の曲が流れつつ無印最強の技が登場したならば、それはそれで懐古厨歓喜の演出ではありましたが、あくまでこの物語はアレスの天秤である、ということで。どう見ても「ジェットストリーム」を意識した合体技だとは感じましたが。
三方向から攻めることで相手GKのキャッチ技の威力を分散させる、というからくりなのでしょうか。これシュートが三つとも入っちゃったら何点としてカウントするんでしょう。
なんにせよ円堂の「マジン・ザ・ハンド」を超える「風神雷神」を真正面から破ってしまった技であり、これまでに登場したシュート技の中でも最強格の強さを誇ります。
今後も無印三期の「グランドファイア」や「皇帝ペンギン3号」のように主砲とも言える必殺技として活躍していく……と思いたいですが、幻の技となってしまいそうな……。
・2-1で勝利!
やはり相手GKが円堂であり、重要ポジションのストライカーが相手チームにいないとなれば、スコアが落ち着くことは自明でした。
サッカーらしい点差になっただけでここまで面白くなるものなのかと思いました。DFとGKが活躍している試合ってすごい。
ちなみに2-1は歴代でもあまりなかったスコアだったと思います。
個人的には神回だったと思います。
何よりも円堂がかっこよすぎました。旧作キャラクターであるという思い入れを抜きにしても、敵校のライバルとして非常に魅力的だと思えました。
試合の途中で成長する強さ、シュートを前にした際の気迫。要所要所で見せる表情や発言も光っており、全てが敵GKとして完璧すぎました。
自身だけでなく対戦相手とも高めあうことで、まさしく強化委員として理想的とも言える仕事ぶりをしていました。
強いて言うなら、二話分あったとはいえ試合パートがあまり長くなかったことは残念でした。
円堂が新必殺技を習得し、ぽん子が参戦し、さあこれからだというところで終わってしまいました。ミラクルリベロの坂野上君も必殺技を出すかと思いきや、ノーマルシュートを撃っただけで見せ場が終了してしまうとは。
まあ、これが利根川東泉というチームだった、ということなのかもしれません。なにしろ坂野上もぽん子も初心者なので、必殺技を使えなくても仕方ありません。
円堂のワンマンチームという声もあるかもしれませんが、サッカーはGK一人が最強なら勝てるというわけではないですから、彼らは初心者ながらも坂野上を中心としたチームワークで地道に勝利を重ねてきました。
フィールドプレイヤーが唯一繰り出した必殺技は合体技の「天竜」であり、利根川東泉は正に連携の力で勝ち上がってきたチームなのだと印象付けられました。
・よみがえれ、イナズマ伝説!
今回特筆すべきは、挿入歌として「立ち上がリーヨ(リローデッドVer.)」が流れたことです。
正直泣きそうになりました。別バージョンとはいえ10年前に誕生した曲をここで使うのは反則すぎて。
「風神雷神」発動時の円堂の叫びから、この曲が流れる演出が素晴らしすぎました。必殺技のかっこよさも相まって最高です。
対する伊那国雷門の必殺技は、一縷の望みに賭けた合体技「ビクトリーライン」。
道成キャプテンはすっかり一皮剥けましたね。今の俺達なら必ずできると後輩を鼓舞し、ぶれは俺が補正すると言って体を張り。
キャプテンというか先輩というか人間として最強すぎました。撃つときの「いくぞ!」「はい!」という三人の掛け合いもかっこよかったです。
円堂がチームの期待を背負った決意を抱き、一瞬だけ特訓時の回想が流れる演出も良かったですね。シュートを止める時の作画枚数も多く、円堂の気迫が伝わってきました。
円堂対道成、お互いに一人の選手としてだけではなく、キャプテンとしてチームの想いを必殺技に込めた上での勝負でした。
この「風神雷神」と「ビクトリーライン」のぶつかり合いは、アレスの天秤史上最高に熱かったと思いました。
個人的には今までで一番面白い回だったので良かったです。
次回はいよいよ決勝戦となりますが、野坂に這い寄る病魔の手、ボロボロになった道成の右足など、とても穏便な試合とはなりそうにないほどに不穏な空気を漂わせています。
野坂、道成、そして灰崎。一体彼らはこれからどうなってしまうのでしょうか。