
【この青空に約束を―】日記②
このルートだけぶっち切りで完成度高いやん!と思わされたルート。
実は奈緒子とは二年前から因縁があったという設定でした。
涙を流しながら、それでも笑顔で初体験をする二人。こういう「楽しいことをしてるはずなのに涙を流している」というシチュエーション……すこだ……w まあ、Vita版ではカットされてたんですけども。
最初は声があんまり合ってない;;と感じていた奈緒子でしたが、こうして女の子らしい部分が掘り下げられていくのを見ると、印象も変わっていきました。
他のルートではヒロインが抱えていた問題を解決していくような内容がメインでしたが、奈緒子ルートはそれらとは一線を画していた印象です。
航と奈緒子の過去の清算でしたね。解決するまでもなく、解決していた話なのでした。お似合いすぎる二人だったんだなぁ。
内容的には完全に二人のすれ違いでしたし、奈緒子のワガママが暴走しまくっていた話、ということになるのでしょうか。まあ、その辺りは航にしっかり言及されていたのが良かったですね。
このルートだけぶっち切りで完成度高いやん!と思わされたルート。(二回目)
実は海己とは十年前から因縁があったという設定でした。
このゲームのメインヒロインは凛奈なのかと思っていましたが、やっぱり収まるべき所は海己だったのかな、とクリアした後は感じました。尤もこのゲームの主題は恋愛よりも友情のようですから、メインヒロインなんて存在しないゲームなのかもしれませんが。
登場人物達全員が活躍しているルートですし、やはり最後にやるのが大正解です。
他のヒロインのルートではやや有耶無耶にされていた、「隣人」から「恋人」に変わることの意味を、しっかり描いていたのが良かったですね。他のヒロイン一人一人への説得はどれもが名場面でした。
そして最後の盛り上がり所は、学園祭での海己の演説。ここでもボーカル曲が流れました。ずるい。このゲームのボーカル曲は全部名曲すぎるんだよなぁ。
寮生だけでなく茜や隆史さんまでもが参加し、全員が一体となって計画を成し遂げようとしていたのが良かったです。とても友情を感じさせられました。
高見塚学園OBである、オッサン・オヤジ達の会話も必見です。
海己の演説後に教頭をニックネームで呼んだ学園長は何やら意味深でしたが、もしかしたら学園長が唯一改心したルートなのかもしれません。
台詞は少なかったですが、海己の親父の立ち位置も良かったですね。中の人の演技がぴったりすぎる。
惜しむべくはエンディングから場面が大きく飛んでしまっていたことでしょうか。キャンプファイヤーが終わったらいきなり結婚式だと!?
とは言っても、キャンプファイヤーでのOB達の会話と、エンディング後のあの落書きを見れば、海己達の作戦が成功したかどうかは自明なことです。
というわけで総合的には神ルートでした。
物語上で、最初からずっと匂わせていた。いつか来ることが約束されていた「あの日」が、ついに来てしまいます……。
もう雰囲気だけで感動してしまう。全ての個別ルートを消化してからのこのグランドエンディングという流れが素晴らしかったです。
海己ルートもかなり感動したのですが、やはり最大の山場はここにありました。終盤の奈緒子の答辞からのエンディング曲で一気に泣かせにきました。
最大の泣かせポイントは奈緒子ですよね。
寮生活をずっと退屈だと思っていた人が、口を開けば罵詈雑言だった人が、一番最初に泣き出すという。
そして何よりも、沙衣里との友情ですね。「あなたのことが大嫌いで大好きだった」という沙衣里の告白と、エンディングで奈緒子が沙衣里に寄りかかってるCGはずるかった。
彼女が一番の人気キャラというのも納得です。最後の最後で株を爆上げしてきましたね……。
ということで、無事グランドエンディングまでクリアとなりました。
「泣ける」ゲームとして名高い本作でしたが、本当にめちゃくちゃ泣けました。プレイして良かったです。
まだ隠しルートが二つ残っているので、こちらも進めようと思います。(ある意味本命)