
【メイド イン ワリオ】感想

お手軽さが売りのゲームですがゲーム難易度は徐々に上がっていき、ラストステージ「ナンデモアリ」に関しては初見突破できるゲーマーは極少数であると思える程に高い難易度を誇ります。
本作ではありませんが、自分は「まわる」のラストステージは小学生の頃に数十回やり直してようやくクリアできた記憶があります。
しかし、同じプチゲームがランダムで登場するという仕様上、子供でも試行回数を重ねていく内に学習して突破することができる作りになっているので、このゲームのシステムの完成度の高さを感じました。操作自体は複雑ではないですからね。
自分は小学生の頃にゲームキューブ版をやり込んでいた前科があることも手伝って、今回は一度もゲームオーバーを踏むことがなくエンディングまで到達できました。
プレイ時間は合計一時間もかかりませんでした。ムービーを見ている時間を除けば三十分程度だったと思います(RTAの記録を見ながら)。
それだけだとボリュームが少ないようにも見えますが、図鑑のノルマ埋めやサブゲーム等にも着手していくとプラス十数時間は遊べますし、なんならスコアアタックのやりがいが非常にあるゲームなのでやる人は一生遊べる作りになっています。
ゲームキューブ版の方はいわばパーティーゲームなのですが、登場するプチゲームが全て無印と同一なので、友達と遊んでいく内に勝手に上手くなっていきました。
今回のプレイでは「イキモノ」「リミックスNo.2」「ナンデモアリ」以外のステージはノーミスで突破できました。少年時代の経験、あまりにも根付きやすい……。
それにしても、ゲームシステム・キャラクター・世界観が非常に秀逸なゲームだと感じました。改めて見るとというか、大人になった今見るからこそ実感できる部分でした。
ゲームシステムについては上述の通り子供でも遊びやすい作りになっているほか、ムービーの雰囲気が異様すぎます。最小限の文字数を以ってやんわりとストーリーは語られつつも、さながらギャグ漫画のようなテイストで進行する様子は独特でした。
キャラクターに関しては、「幼稚園児の忍者姉妹」から「100歳を超える研究者」まで居てバラエティに富みまくりです。個々の人気で言っても、後続作品で登場した某黒髪ツインテールの人気に火が付いたことは有名でしょう。
近年の本シリーズは「ゴージャス」では声優が付き、「おすそわける」ではプレゼント&親密度システムのようなものまで実装され、キャラゲー寄りにシフトチェンジしていく方針となりました。個人的にはこれだけ個性的なキャラクターが居る中で生かさないのは勿体ないので、面白いと感じました。